Double+Cross the 3rd
Edition Nachfolget von arcanum〜Die neue Welt"Sonne" Seite |
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Introduction | ||||||
「始まりがあるならば終わりがある。どちらも中途半端なままはしっくりこないだろう?」 「ひとつであることが正しいことならば。その摂理に倣おうじゃないか」 ──そう。それが。我らが“札”の持つ意味。 その在り方を否定する者がいるならば。我らは我らのやり方で以って、ただそれを“是”とするのみ。 さぁ。楽しもうじゃないか。 立ち上がり、伸ばす腕。歩む足に掲げる意志は、明快なただひとつ。 “我らは起こす事象を決して無駄にすることはない” |
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Handout | ||||||
“祝福の双児”穂刈 耀 ハンド アウト 「天に“太陽”はふたつとない」 その名を冠してから、何人にも、何度も聞かされたその言葉。 その都度、抱く感情は様変わりしつつも、その名を抱いたまま、結局自分は今もこの世界に在ることになった。 そして今また。その言葉を口の端にのぼらせ、笑うものが目の前にいる。 ──これが最後だ。そう言って自分を見据え、笑う“太陽”を、自分は今、目の前にしているのだ。 “烈火の仮面”鳥越 劉斗 ハンドアウト 「天に“太陽”はふたつとない」 それはかつて、自分自身が、今は庇護下に在る少年に言い放った言葉だ。 だが、結局今現在、自分はその太陽達を手元に置き、輝きを放つままに任せている。──それは、自分の言葉に対しての矛盾だ。 それを補正してみないか。事もなげに告げられる言葉に、不穏を感じたのは予感ではなく、きっと確信のそれに違いないだろう。 “天からの歌 声”晃野 満月 ハンドアウト 友人との学校帰り、ふと周囲を襲った不穏な気配と目の前に立つもの。 それは、不穏な笑みと共に友人に対し言葉を発し、そして、置き土産を残して去っていった。 “太陽”の継承。──以前、多少なりと関わることになった“札”の影は、またも、違う形で自分達の日常に影を落とし始めているのだろうか。 “踊 る剣姫”神楽堂 姫乃 ハンドアウト ここ、黒巣市に根づいているという“arcanum”という名のセル。 所属者の入れ替えを繰り返し、衰退はするものの消滅することがなく延々と受け継がれていく“札の後継者”たちがいるのだという。 最近はあまりその名を聞くことのなかった“札”の中、“太陽”の名を冠する札について、貴方は支部長代理より調査を命じられた。 シナリオロイスはOP後に提示 |
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■プリ・ プレイ 〜自己紹介 | ||||||
GM:ではここより自己紹介の後、ミドルに入ります。 PC1より順にどうぞ。 耀:「──穂刈 耀。それが、僕の名前だ」 耀:「“札” が厄介なのはよく知ってる。だから、決着をつけるというなら、やる」 耀:穂 刈 耀。各務所属のイリーガルエージェント。 耀:過 去に死亡したとされていたが、今は名前と身分を変え、別の市で生活している。 耀:シ ンドロームはハヌマーン/サラマンダー。 耀:HP39、 行動値15、侵蝕率基本値32%。 耀:シ ナリオロイス→太陽候補 □同情/■敵愾心 耀:PC 間ロイス →神楽堂姫乃 こちらは会ってからで。 耀:以 上です。よろしくお願いします! 劉斗:「そ もそも自己の外に在るものに期待をしていない」 劉斗:「求 めるものは、唯一つ──“利用価値が在るか否か”」 劉斗:「… しかし、今の有り様はどうだ。己が生み出した矛盾を受け入れている」 劉斗:「他 人を要する程に、俺は………弱くなったのか?」 劉斗:“烈 火の仮面”鳥越劉斗。 劉斗:自 ら協力者(イリーガル)となり、好き好んで戦いに身を投じ続ける「好事家」で、 劉斗:鉄 面皮とも称されるポーカーフェイスが度々誤解を招いているが、気にする素振りもない。 劉斗:高 収入・高学歴・高身長と三拍子揃った若きエグゼクティブで、各務グループの研究機関に所属している。 劉斗:ノ イマン/サラマンダー HP:48 IV:32 基本侵蝕率:37% Dロイス:起源種 劉斗:PC 間ロイス:穂刈耀に、■庇護/□悔悟 劉斗:シ ナリオロイス:飛鷹劉生に、執着/■憎悪 劉斗:以 上です。よろしくお願いします。 満月:「一緒 に居たんだ。だったら、あの時にもう少し何らかのやりようがあったかもしれない」 満月:「…… 悔しいんだよ。私が一緒だったせいで、結局こー君の隙を作り出すことになってしまったんだから」 満月:「── だからこそ、利用されたままで終わらせはしない。私らにわざわざちょっかい出して来たこと、後悔させてやるさ」 満月:“天 からの歌声” 晃野満月 満月:何 処と無くボーイッシュな女子高生。 満月:合 唱部に所属し、そこそこ充実した学生生活を送っている。 満月:普 通の日常に固執しているので、必要以上のイリーガル依頼は受けたがらない。 満月:…… とは言え、知り合いが巻き込まれたと聞けば話は別だが。 満月:シ ンドローム:エンジェルハィロゥ/ハヌマーン 満月:HP: 29 行動値:13 侵食:34% 満月:シ ナリオロイス:こー君に■友情/□憤懣 満月:「メッ センジャーにでも何でもなってやるから、頼むから着くまで無茶はしないでよ……!?」 満月:PC 間ロイス:鳥越さんに■信頼/□脅威 満月:「流 石に今回は怖がってる余裕もないですし。……力、貸して下さい」 満月:以 上にて。宜しくお願い致します。 姫乃:「機械の両 腕、シナプスの電脳、無機物と区別のないこの身体」 姫乃:「私 は──どこから“人間”なのでしょう?」 姫乃:(シャ カシャカシャカ、ピッ)「……皇帝の逆位置、節制の逆位置、月の正位置、太陽の正位置。」 姫乃:「…… えぇと。“自己を否定する感情的な対立によって、不安定な日常は脆く崩れ去る。隠れたる敵、偽りの内面を見つめよ。さすれば幸福の境界線上に至るであろ う”」 姫乃:こ んなところでしょうか? と“初心者でも分かるタロット占い!”の本を掲げながら、こてんと首を捻る。 姫乃:” 踊る剣姫”神楽堂 姫乃 姫乃:幼 い頃、大病によって半身を失い……機械化手術を施すことで生き延びた生粋のUGNチルドレン 姫乃:そ のことが切っ掛けとなり、”孤独感”を埋めるために”日常”と”絆”に憧れる心を密かに胸に仕舞いこむ。 姫乃:最 近、その憧れの“日常”に一歩踏み出すためにアルバイトを始めてます! 姫乃:…… のですが。微妙にズレた方向にいっているのは天然なのかチルドレンの性なのか(何) 姫乃:基 本は無表情&生真面目で努力家。古風な価値観を大事にする子。 姫乃:ブ ラックドッグ/エグザイル/ノイマン(OP) 姫乃:HP: 82 IV:5 基本侵食率:40% D『器物使い』 姫乃:シ ナリオロイス “継承試験”に□執着/■不安 姫乃:PC 間ロイス:“天からの歌声”晃野満月 ■憧憬/□劣等感 姫乃:「仲 の良いご兄妹、日常を謳歌している世界、とても憧れます。願わくば、その世界を歩んで欲しいものですが……」 GM:そ れでは、開幕。 |
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OpeningPhase0『玉座』 ScenePlayerNone Scene:─ 登場:不可
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「天に“太陽”はふたつとない」 その言葉を、誰から、何度聞かされただろう。 それは確かに真理だ。自分達には覆しようもない。 ──でも。それならば、何故── 誰にという訳でもない、ただ己の内で繰り返される問い。 そして今回も答えなど出はしないだろう── 「ならば」 ふと、己の問いに声が重なる。 「言い替えよう。──『札たる“太陽”の玉座はただひとつ』」 「それに就くことを、望もうが望むまいが、これは、君が思い悩む以上に、永劫不変の事実」 言い聞かせるでなく、淡々とした口調で、それは告げる。それに、足音のしない仕草で振り返った。 りん。と響く音は、鈴音、だろうか。感情は勿論、素性すら感じさせない声が、ただ厳かにそれを告げる。 「──決別の為に。“後継試験”を始めよう」 |
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OpeningPhase1『平穏の終わり』 ScenePlayer“祝福の双児”穂刈耀 Scene:那倉市・通学路 登場:不可
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耀登場侵蝕率:32→36% それは、予感というには強すぎるものだった。 黒巣市より、身分を偽って、単身移り住んだ那倉と呼ばれる地方都市。 見てくれに相応しい、一介の少年として学校に通い、慣れないながらもささやかな友人たちと日常を過ごし。 ──そう。恐らく、今までの人生をごく普通に生きていれば、当たり前すぎるだろう日々は、自分にとってはこれ以上ない刺激的な日々だったのだろう。 だからこそ。 この日、放課後。下校中の友人とは、適当な用事をでっち上げて、早々に別れた。 校門を出てこちら、明らかに自分に向けて不穏な気配をかもす人物の雰囲気こそが。それを無視しきれない事実こそが。 ──否が応にも自分が、本来いるべき世界に近いことを察せられるきっかけだった。 耀:「……」 黙ったまま黙々と歩く。 GM:フードを目深にかぶった、体型的には自分と同じく らいの……いや、ほとんど同じと言える少年の姿をしたそれは、明らかに、貴方を誘うような仕草で手招く。 耀:足 を止めて、はっきりとそちらを見る。 GM:気づいてるんだろう。足を止めた貴方に口の動きだ けでそう言って、笑ってみせた。──いや、たぶん、笑ったのだろう、そんな動きで口元を歪めた。気がする。 耀:「誘 いなら乗ってやらなくもない」通学路から離れ、人気のないあたりまで来てから言う。「でもその前に顔を見せろ」にらみつけ、ケースから得物をとる。 少年:「いい心がけだ。──会いたかったよ“太陽”。よ もやこんな遠くに身を移してるとはね。……まぁ、そんな探すのは苦労ってほどでもなかったけどさ」 耀:そ の呼ばれかたには、ピクリと眉を寄せる。 GM:は。と声だけで笑い、その要望には何の抵抗もなく そのフードを降ろした。──貴方に非常に良く似た顔だちのそれで。 耀:小 さく舌打ちする。「……また、“遊び”か」 少年:「今日は単に挨拶に来ただけだ。いや、勧誘かな」 ひら。と片手を振って、敵意がないことを示す。遊びうという単語には、く。とどこかひきつった……笑い? を零し。 耀:「勧 誘ね」 少年:「“札の後継試験”が始まるよ。対象は、“太陽” だ」 耀:「“札” と僕はもう手を切ったはずだよ。そもそも、あの人のところへいた最後だって、既に」 耀:「僕 の認識なんてどうでもいいと言うんだろうけどね」 少年:「取得の優先権は君に在る。君が戻るというなら、 その継承は素直にそこに戻るだろうね」どうだい? と、どこか知った仕草で軽く首を傾げ、軽く頷く。 耀:「お 前もちょっとは分かるんだろ。そう言われて僕がなんて言うかくらいはさ」 少年:「ああ。──だからこう続けよう。君が放棄するな ら、その対象はまた別になる。もう一人の“太陽”がその候補だ」 少年:「津嶋皓──君とは因縁の深い相手だね。彼にそれ を押し付けてみるかい?」 耀:露 骨に顔を歪める。 GM:そう言って笑った。その表情に貴方はどこか違和感 を覚える。 GM:口調は確かに自分を嘲笑している。だが、その表情 は、どちらかと言うと憂いのそれに近い。どこか、言葉と仕草に、齟齬を感じる。 耀:「……」 じっと相手を見る。「お前は、候補にないのか」 少年:「僕は別にどっちでも構わない。君が戻ろうが、彼 がそうなろうが。はたまた僕であろうが」 少年:「この“試験”こそが、俺の望みだよ。その結果 は……割とどうでもいいな」誰がなったところで、その過程は面白そうだ。ちぐはぐなその口調と表情で言ってのける。 耀:「分 かった。それが望みだって言うなら、参加してやる」 少年:「いい返事だ。黒巣に来なよ、“太陽”。この“試 験”に相応しい舞台を用意して待っててやる」 GM:言って、彼はそのまま踵を返──そうとしたところ で、首だけが貴方に向けられる。 耀:黒 巣か。また、あそこへ行くことになるとは、とため息をついて…視線に顔を上げる。 GM:貴方を肩越しに見て、ふる。と小さく首を振った。 ──それはどこか、止めるような仕草で。そのまま言葉もなく、彼は路地の先に消えて行った。 耀:そ れは何も言わずに見送る。 耀:完 全に見えなくなってから、携帯を取り出していくつかメールを打ちながら、再び歩きだす。今度はまっすぐ自室へ。支度をしなければならない。 耀:「… それにしたって、はっきりさせろよ」ぽつりと呟いて、こちらも夕闇に消えた。 毒づく貴方の携帯が、メールの合間に震える。 それは、UGN・那倉支部より、召集の連絡だった。 |
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OpeningPhase2『来客』 ScenePlayer“烈火の仮面”鳥越劉斗 Scene:各務黒巣支部 登場:不可
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劉斗登場侵蝕率:37→46% 劉斗:ふ う… GM:煙草すっとく? 劉斗:い つものように煙草を吸う(何) GM:おういえ(何) 劉斗:(37→40%)40% で。 GM:ほい。 アポイント無しの来客に、本来応じる程に、自分は暇な訳ではなかった。 ──それでも、無視の出来ない来客というものがある。例え、自分がそれを望まなくとも。 今日、この時訪れたそれは、まさしくその類の“客”だった。 予約はない様ですが。と告げられ、秘書より、トレイに乗せられた名刺を一瞥し、席を立つ。 新築の支社ビルのエントランス。解放的な待合ソファの一角に、彼はただ一人、泰然とした様子で貴方を待っていた。 エレベーターより降りた貴方を視界の片隅に認め、何のてらいもなく、足を組んで座ったまま、その存在を片手で示す。 ──火鷹劉生。貴方とよく似た顔立ちを持つ初老の男性は、近寄る貴方にただ穏やかに笑いかけて来た。 火鷹:「勤務中に悪かったね。手っ取り早くおまえを捕ま えるにはここに出向くのが一番だと思ってね」 劉斗:「わ ざわざ御足労ありがとうございます」愛用する煙草の残り香を纏わせながら、この場所の長として相応しい丁寧な物腰で応対する。 GM:貴方が席に着いたところで、受付嬢の一人が珈琲 カップを2つ、ティテーブルへ並べ、一礼して離れて行った。 GM:それを黙ったまま見送り、誰の声も届かず届くこと がないことを確認したところで。ソーサを取り上げた。 劉斗:「お 忙しい身の貴方が、どういった用件で?」 火鷹:「他人行儀の言い方はやめようじゃないかね?」数 少ない身内だろうに。と残念そうに一口、カップに口をつけつつ。 劉斗:慇 懃無礼な己の態度を、自ら否定するかのように鼻で笑い飛ばした。「では、それなりに。──何の用だ?」 GM:こくり。と小さくそれを飲んでから、口を開く。 火鷹:「『天に太陽はふたつとない』おまえが前に言った 言葉を覚えているだろう、劉斗」 劉斗:仇 を見るように相手を見据え、背もたれに身を預ける。「ああ」 火鷹:「──それを告げた“太陽”は、今、どこにいるの だろうかね」 劉斗:「知っ ているだろうに。わざわざそれを俺の口から言わせたいが為に──御苦労な事だ」 火鷹:「唯一無二であった筈の、“太陽”は、その法則を 覆し、今はおまえの手元にある。──だがね。どうやら“太陽”はふたつどころですらないようだ。──“後継試験”が始まるよ」 GM:何の。とは明確に告げず、かたり。と軽い音を立て て、彼はソーサをテーブルに戻した。 劉斗:「……… ほう」凍てついた蒼眼の底に、暗い炎が滾る。「成程。また俺達を“遊戯”に誘ってくれますか、貴方がたは」 火鷹:「“太陽”達が望もうが望むまいが、このまま放っ ておけば、誰かがその席に就く。彼か、もう一人の彼か──はたまた」 火鷹:「おまえは、どうするね、劉斗」この話を知って。 と、悪びれもなくソファの背にもたれ、興味深い目で息子を眺めた。 劉斗:「arcanum の札に、最早興味は無い」テーブルに手をついて、椅子から立ち上がる。 火鷹:「ではこのまま放っておくと」 劉斗:「俺 の前で目障りに在り続けるならば、焼き尽くすのみ」 火鷹:「それは出来んだろうね、今更、おまえには」やは りな。と。案の定な答えに得心したように頷いた。 劉斗:「……… どういう、意味だ」不可能と断定されたことに対する憤慨か。内側からひび割れるように、鉄面皮が歪む。 火鷹:「今回の件──“子供たち”の子離れの意識もある ようだよ」貴方の問いに応えず、彼は続ける。子供たち、という響きに、どこか多重の意味が含まれて感じられた。 火鷹:「私はその巣立ちを見守ろうかと思う。が。親のひ とりとして、劉斗、おまえが私を頼って来るなら、私はそれに喜んで応えよう」
GM:そうかね。と残念そうでもなく頷いた。 火鷹:「気が変わったのならばいつでもおいで。拒みはし ないよ」 GM:その言葉と同時に立ちあがり、殆ど変わらない目線 を合わせ、穏やかに笑う。 火鷹:「──親が子供の為に尽力するのは当然だろう。ま してや頼ってくるのならばね」 劉斗:合 わせてくる視線を、真正面から目交う。「俺は、お前が親だと思った事は一度たりとも無い」
GM:それだけを言って、ではね。とすれ違いざまに軽く 貴方の方を叩き、エントランスへと歩み去っていった。 劉斗:業 腹を押し止めれば、一切の表情も無い。溢れ出しそうな憎悪は唇を噛んで留め。 劉斗:そ のまま、去りゆく男の後ろ背を見送った。
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OpeningPhase3『遭遇と誘導』 ScenePlayer“天からの歌声”晃野満月 Scene:黒羽学園・通学路 登場:不可
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満月登場侵蝕率:36→46% GM:(ゎー) 満月:い んぼうだ!(´;ω;` GM:誰のだよ! 満月:札 の……?(都合の悪い事は以下略 GM:間違っちゃないが。まぁともかく。 この場に居合わせたことが、自分にとって幸せか不幸であったか。その評価はひとまず置いておこう。 放課後、部活帰りで遅くなった帰路、同じく部活帰りのクラスメイトとはち合わせた。 何とはなしに二人で帰る道すがら。確実に誘うような“ワーディング”に導かれ、路地に入りこむ。 そこに立っていたのは、恐らく自分達と同じくらいの、フードをかぶった少年の姿。 満月と、むしろ、彼──皓の姿を吟味するように見て。それは確かに口の端をゆがめた。 「会いたかったよ。“太陽”」 押し殺したようなその声は、どこか繕ったような響きで。それでも、確かな歓喜を含んだそれだった。 満月:「知 り合い……じゃない、よなぁ。この雰囲気は?」横目で隣にいるこー君を見ながら。顔の向きは変えずに警戒の体勢。 GM:そうだね。と満月さんには頷きつつ、軽く構えた姿 勢で相手と対峙する。 満月:しっ かし何だ、太陽と何らかの関係を持つ人は皆フード好きなのか。とかぼんやりと考えながら。 少年:「まぁ、そっちは知らないだろうさ」その言い様に 別段気にした風もなく、彼は二人を見て。 少年:「用があるのは“太陽”の方だったけど……まぁ、 “月”もいるならある意味丁度いいや」ふん。と小馬鹿にするような表情で、軽く片手を振る。 少年:「arcanumの……札の試験、知ってるかい、 君ら」 満月:「太 陽さんのおまけ扱いって言い方で微妙に傷つくなー、それは。……んでもって、何の用さ?太陽と月に……って、札ぁ?」声音にどこか嫌そうな感覚を含めつ つ。何時でも動ける準備。 GM:その言葉には、傍らの少年も軽く眉を潜める。先 日、漸く取り戻した友人のそれを思い出したのだろう。 皓:「相変わらずってやつだね、そちらも。──で、目的 は何?」 GM:軽く得物を構えた仕草は緩めず、皓も聞いた。それ に対峙する少年は面白そうに笑い。 満月:「こ こで私らを斃す事が試験内容、とか言われたら非常に笑うしかない状況なんだけどもな」 少年:「こうやって宣言した時点で、言わなくても分かる だろう?」 満月:「悪 いけど、察しに鈍いのが私の得意技でさ。──そこまで言ったのならば、もったいぶらずに全部ぶっちゃけてみたら楽だと思うけど」冗談か本気か、ともあれ相 手の顔をじっと見ながらも。 少年:「そこの“月”はしかるべき所へのメッセンジャー にでもなりなよ。──“太陽”の試験が始まった、ってね!」 GM:倒すことが通過の条件なら、それもいいけどね。と 嘯きつつ、彼は軽く手を振るった。──目標は、満月。貴方に向かって、細黒い何かが奔る。 満月:「…… “太陽”の試験って」いやまぁ、目的が隣のこー君だって時点である程度予想出来てはいるがっと!? 皓:「──……っ! 満月さん!」 満月:「っ、 いきなりかよ!」頑張って横なり後ろなりに飛んで避けたいけど避けられますか!(何) GM:その仕草と剣呑なそれに、とっさに皓は貴方の前に 手を伸ばした。迫るそれを得物ではなく、利き手で受ける。 少年:「……っはは。やぁっぱそう来ると思ったよ、おま えはさぁ!」 GM:その仕草に、心底おかしそうに笑いを零し、少年 は、ぐ、と皓への間合いを詰めた。 少年:「直に当てるより、こうした方が絶対に都合がいい と思ったさ、なぁ──?」 満月:「な、 ちょっと!?」対応が一瞬遅れた。そのせいで何か、致命的な事をしでかした気がする。 皓:「……、何を!?」 GM:その言葉に軽く反駁しかけた皓の耳に彼は口元を寄 せ、小さく囁きを零す。その瞬間、彼の表情があからさまに変わるのを満月は気づいた。 満月:「く、 そ! そこから離れろ!」 GM:つい。とその表情の変化に満足そうな笑みを口元に ひらめかせ、とん。と距離を取る。 満月:彼 の表情の変化に気付けば、身体が動く。タックルしてでも離れさせようとしたら、その前に距離を取られて慌てて転びかける始末。これだから文化系は。 少年:「だぁから都合がいいって言ったろ? “お月さ ま”?」 満月:「…… なかなかに嫌らしい事しかしないなぁ、おい」舌打ちをしながら。 少年:「精々伝言を宜しく頼むよ。──じゃぁ、また後 で、だ」ひら。と少年は皓と満月に手を振って、踵を返す。 皓:「……、満月さん、悪い。UGNか、劉斗さんか。い や、どっちもの方がよさそうだ。話を持って行って欲しい」 皓:「確かに、“太陽”の試験は始まってるって」 満月:「…… 行ったか。くそっ……いや、じゃなくて。さっきの、大丈夫だった!?」ごめん、と言おうとして。その様子に真剣な表情は崩さずに。 GM:大丈夫。と手を抑えたまま、皓は少年の去った方を 見て。 満月:「…… 今、フードの人に何を言われたの」 皓:「──……時間がなさそうだ。さっきの、頼むよ」 GM:満月の質問に直接答えることはなく、そのまま、彼 は少年を追って道の先に駆け出していった。
満月:── 予感はしていた。拙い傾向だとも思っていた。……そしてそういう場合、大抵その予感は当たるものだとも分かっていた。 満月:「…… だからって、だから何でいつもいつも一しか言わずに先に駆け出すんだよ君って奴はぁぁぁぁっ!?」 満月:思 わず叫んだ。──先ほどので結局自分が足手まといに近い形になってしまった自覚も含めての怒りであるのは十分に分かっている。最早半分八つ当たりだ。 満月:「──…… ああ、分かった。分かったよコンチクショウ。つまりあれだな、一刻も早く伝えて追ってきてくれと。上等じゃないか」 満月:こ うなってしまったのならば、そりゃ次の行動は決まっている。携帯電話を片手に持ちながら、彼とは逆方向へと走り去った。
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OpeningPhase4『継承試験』 ScenePlayer“踊る剣姫”神楽堂姫乃 Scene:UGN黒巣支部 登場:不可
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姫乃登 場侵蝕率:40→44% 姫乃:ん、 まずます GM:基本が高めなんですね。ともあれ、では。 「お疲れ様です。早速ですが、神楽堂さん。貴方に担当していただきたい懸案があります」 夕暮れの時間、天城支部長代理に呼び出され、向かいの席に着いた貴方に、彼女は一杯の紅茶と資料を差し出した。 そこに添付されている2葉の写真。イリーガルの──津嶋皓、だろう。その顔は知っている。面識のある姿だ。 だが、もう一葉の写真──自分には、同じ者に見える。確かに彼だろう。だが、どこか、何か。雰囲気が違う。 それに意識下で微かに首を傾げる貴方に、支部長代理は先を続けた。 「arcanumの“継承試験”が始まります」 と。 姫乃:「…… えぇと。津嶋 皓さんには双子のご兄弟が?」こくりと首を傾げ、極めて不思議そうに写真を見つめる。 GM:ぺらり。と、貴方に差し出した資料と同じものをめ くりつつ、いえ。と小さく首を振り、先を続ける。 美鈴:「神楽堂さんには直接馴染みのないものもしれませ んが。arcanumセルという、FHの老舗セルとの因縁が、この黒巣支部内では続いています」まずは。と、前置きとして続けた。 姫乃:「あ、 はい。それは聞いたことあります。資料室の……いえ、六会さんからも”札”という単語を聞いたら注意をするようにと。」そして、なるべくなら早めにこちら に報告して欲しいと。 美鈴:「はい。彼らはタロットの“札”をコードネームと したセル構成を継続し、そのメンバーは欠員が出るたびに、“試験”と称した引き抜きを行って続くと言った体裁を取って存続しています」そして。と、もう一 人。皓に酷似した容姿を持つ、ただ、どこか彼よりは剣呑な雰囲気を持つ少年の方を示して。 美鈴:「彼が、かつてはその一員。“太陽”の札を冠する 少年でした。名前は、笠間陽」ただし。とその指を離し、軽く宙でバツ印を描く。「現在は故あって、彼は“札”からは脱落した。とされています」 姫乃:「自 発的に、ですか? それとも、誰かの手によって?」 美鈴:「本来、札からの脱退はそのほとんどが死亡とされ ています。彼は、先日、イリーガル・“烈火の仮面”との交戦により死亡。そのままarcanumより除名された──表向きでは、そう言う事になっておりま す」 GM:姫乃の質問にはそう答えて。ふと、彼女は顔を上げ る。 美鈴:「ですが……彼は今も生きております」 姫乃:ど こか危機感を伴わせる支部長代理の顔を見る。そして、一つの事実を悟った。これは、ありきたりなFHセル絡みの事件ではないのかもしれない。そう、もっと 根の深い── 美鈴:「現在はarcanum及び、FHからも離脱し て、黒巣市ではない別の都市にて生活している様ですが、その事実につきましては、黒巣支部からは何ら掣肘する気はありません」どこか表面的な言い様は、何 かを内包している様にも取れるが、その事を彼女が今ここで告げる気はなさそうだと貴方には察せられた。 美鈴:「そして……その上で、今回の件です。先刻、イ リーガル“天からの歌声”より、“太陽”の継承試験が行われるとの連絡が入りました」 美鈴:「その場に居合わせたのは、彼女と──津嶋皓君で す。彼が、今回の“太陽”継承に関わった可能性があります」 姫乃:表 情を引き締めて一言。「なるほど。任務の内容を確認する前に一つだけご質問をよろしいでしょうか?」 GM:はい。と頷き、貴方の言葉を待つ。 姫乃:「” arcanumの“継承試験”が始まります” この言葉はUGN黒巣市支部にとって、とても憂慮すべき事態が起きたことを暗示する言葉なのですね?」 美鈴:「かつて、この支部管轄内で、イリーガル乃至関係 者を含め、少なくとも3人以上、“札”の試験に関わった記録があります」貴方のその問いに、頷くではなく、彼女はそう切り出した。 美鈴:「そのいずれも、当事者たちにとっては今でも傷と なる、苦い記憶となっているでしょう。であればこそ、その試験がまた、我々の膝もとで行われる。という事実は、なるべく早いうちに対処せねばなりません」 姫乃:「…… わかりました。その言葉を胸に刻み込んで任務に取り掛からせて頂きます」お話を遮ってしまい申し訳ありませんでしたと、こくんと一礼して陳謝する。 GM:ありがとうございます。とその答えに頷いて。 美鈴:「現在、推測上“継承試験”の対象となっている津 嶋君、及び、彼──笠間陽君を、一時期、黒巣内に呼び寄せます。貴方にお願いしたいのは、彼らの護衛乃至監視。その上での、“継承試験”の阻止、となりま す」 姫乃:「と いうことは、そのお二人が、今回の継承試験の対象の可能性が最も高いということなのですね」得心しましたと黒髪を揺らして頷く。 美鈴:「そうですね。経緯上、笠間君が“札”の一員とし て動いているとは考え辛いところはありますので、監視というのは便宜上の任務となりますが、可能性がないとは、UGNの立場では言い切れませんので」 美鈴:「笠間君の身柄につきましては、“烈火の仮面”が その引受人となっています。何かあった場合、彼を頼ってください。此方からもお話はつけておきますので」 姫乃:そ の言葉に、疑問符を盛大に浮かべたような顔をする。「えぇと……死亡させた人本人に……あぁ、なるほど、わかりました」身元の隠蔽工作を伴うなら、確かに それが一番でしょうと頷く。 GM:それでは宜しくお願いいたします。と立ち上がり、 いつものように一礼した。 姫乃:「で は、任務を開始する前にもう一つだけご質問をよろしいでしょうか?」 美鈴:「はい」 姫乃:「任 務にあたって優先度が高い方は…津嶋 皓さまでしょうか? それとも、笠間 陽さまでしょうか?」 GM:そうですね。とそれには軽く考える仕草をして。 美鈴:「今回の継承試験の詳細が我々に把握しきれていな いところがあります。二者択一という状況は考え辛いですが、もしも敵味方になった際は、“味方側”を救出優先で対処いただければと思います」 姫乃:「救 出を優先なのですね」わかりましたと小さく頷く。「では、”踊る剣姫”神楽堂 姫乃。これより任務に取り掛かりたいと思います」 美鈴:「“後継試験”にて、彼らを“札”の一員としない ことが、ですね」笑って。宜しくお願いします。と、再度頭を下げた。 姫乃:支 部長代理にとって、それが救出にあたるのでしょう? と小さく笑みを見せて。「では、失礼しますね」とくるりと踵を回して退出しようとする。
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OpeningPhase00『陰る陽』 ScenePlayerNone Scene:─ 登場:不可
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「──おまえが会いたいって言うから会わせてやったんだ。それについては感謝して欲しいね」 廃墟の群れるその場所で、フードを目深にかぶった少年ははただ一人、吐き捨てる様に声を上げた。 誰かに話しているようで、決してそうではないその仕草を遠目に見て、彼はふと首をかしげる。 靴音は、静寂が支配するこの場所で相手に届いたのだろう。 かつて、足を運んだことのある廃ビルの並ぶ放置された区画。 その瓦礫のひとつに腰かけていた少年は、近付く相手に首を回し、かろうじて見える口元だけで笑ってみせた。 「流石にここが判ったか。まぁ、そうこなくちゃね」 どこか小馬鹿にするような口調で、数度、鈍い音を鳴らして拍手をし、座ったまま、些か離れた相手を見た。 「でも、いい加減辛いだろ。──黙ってても解るさ、その様子じゃね」 は。と吐き捨て、少年は相手の握った得物の手を示す。 明らかに利き手ではない方に握られた刀袋を指摘され、彼──皓は、一瞬、怯んだ様に動きを止めた。 「君が呼んだからね。来るには来た……けど、僕は“太陽”になる気はない。そして──」 「わかってるさ。だが、“継承試験”は望もうが望むまいが、そんなのは関係ない。──おまえは既に“候補”のひとりだよ」 遮るように告げられた。それに、いつもとは逆の手に持った軽い得物を握り締めた。 その様子をどこかめんどくさそうに見た少年は、ふん。と鼻を鳴らす。 ──そのまま無造作に振った手から放たれた何かに、完全に対処するには、慣れない手に握られた得物では稚拙に過ぎた。。 くぁ。と呻きを上げて、膝を折る。その様子に、それを放った相手は面白そうに口元をゆがめた。 「別段、僕は誰が“太陽”になろうが割とどうでもいい。おまえでも、僕でも──あいつだとしても」 「──……っ!」 「ただ……おまえのその理性は邪魔だと思うね」 言葉に反応しかけた皓に無造作に近づき、既に対処の術のなくなった皓の顎を掴んで上向かせる。 目深にかぶったフードから微かに覗く眼の光は、どこか歪んだそれで落とされた。 「おまえが堕ちたら、どんな風に壊れるんだろうな。随分と面白そうだよ、“正位置の太陽”」 だから。 「ゆっくりと、おまえの放つ輝きが、くすんでいく様を見てみようか」
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MiddlePhase1 『出向依頼』 ScenePlayer“祝福の双児”穂刈耀 Scene:UGN那倉支部 登場:不可
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耀登場 侵蝕率:36→46% GM:……ゎぁ。 耀:黒 巣に行きたくないでござる 姫乃:拒 否感がw GM:行きたくなくても行っていただきます(ぁー) 劉斗:俺 に会いに来い(何) 耀:わ かりました(即答) 劉斗:よ し。 GM:応えはえぇよ(笑) 劉斗:(ま んぞくげ) UGN那倉支部の連絡により、不審者と遭遇した足で貴方は支部へと向かった。 案内の誘導の元、支部長室に通されると、そこには那倉支部長・市村と、貴方とはそれなりに懇意のエージェント・水瀬の姿があった。 突然の呼び出し、申し訳ありません。と頭を下げる市村の、いつも母性溢れた彼女らしからぬ表情に、不穏を感じたのは間違いではなく。 「ひとつ、質問させていただきますが……穂刈君、ここに来るまでに、何方かと接触はありましたか?」 頭を上げた彼女が次に発した言葉は、身に起降りかかる不穏を予感させるものだった。 耀:「は い」険しい表情ではあるが、素直に頷く。 GM:そうですか。とその答えに小さく彼女はため息をつ いて。 耀:「…… 何か、支部にも情報が?」さっきの今だ。関係がないとも思いにくい。 市村:「先ほど、UGN黒巣支部より連絡が入りました。 FHセル・arcanumに関連する情報です」 耀:あ あ、やっぱり、って顔をする。 市村:「黒巣市内で、かのセルの活動が認められたそうで す。──“太陽”と“死神”絡みのそれが」どこか言い難そうに、しかし隠すことなくそれを告げた。 耀:「同 時期に除名された札ふたつですね」 耀:どっ ちも自分が関わってるからな(何) GM:……そいやそだな。これ耀が疑われても仕方ないよ ね(何) 劉斗:ま さかのピンチである(何) 耀:疑 うってどういうこと(何) 満月:GM の陰謀か……(何) GM:(眼を逸らしつつ)まぁともあれ。 耀:「“死 神”については分かりませんが、“太陽”についてはさっき、僕のところへ接触がありました」 GM:そうですか。とそれには頷き。 市村:「かつての因縁の為にご足労願って申し訳ありませ んが、黒巣支部より……穂刈君、いえ、笠間陽君、貴方の身柄の移動を依頼されております」どこか申し訳なさそうにそう告げた。 耀:「大 丈夫です。来い、とはさっきも言われたので」苦笑ぎみに答える。 市村:「黒巣支部の思惑としては、離れた場所で“太陽” の動向への対処をするより、一つ所に集めた方が無難との考えでしょう」 GM:申し訳ありません。とその答えに彼女も苦笑気味に 頭を下げて。 耀:「妥 当だと思います」 市村:「そう言っていただけると助かります」 水瀬:「黒巣市への移動については私が同行させていただ きます」 耀:「そ う…ですか」 水瀬:「何分、立場的に貴方を単独で動かす訳にはいきま せんので。……不自由は感じると思いますが、ご了承お願いします」彼もまた申し訳なさそうに苦笑をもらす。 耀:そ れもそうか。身柄の移動ってことになるんだもんな。さっきの候補者が何もしてこなければいいが、と思いながら。 GM:ただ、貴方と面識のあるエージェントにその役を担 わせた。という時点で、市村の配慮はうかがえた。 耀:「す みません。よろしくお願いします」礼をする。まあ、あっちが何かしてきたらそのときだ。 水瀬:「準備が済み次第、私が車で黒巣までお送りしま す。夜通しの渡航となりそうですが……穂刈君は、その間後部座席でお休みください」 GM:いいえ。と穏やかに笑って、では行きましょうか。 と、彼は貴方を部屋の外へと促した。 耀:お お、夜行くのか(何) GM:明日朝にはつくようにですね。 耀:な んかPLは嫌な予感ばかりしますが気づかないことにしておこう。では、促されるまま部屋を出ます。 色々不都合をおかけしてすみません。どこか、困った様な仕草で苦笑を洩らしつつ、懇意の支部員は、貴方を伴って車庫へと向かっていく。 ひとつの旅の始まりだ。
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MiddlePhase2 『暗雲』 ScenePlayer“烈火の仮面”鳥越劉斗 Scene:各務黒巣支部 登場:耀以外可
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劉斗登 場侵蝕率:40→46% 夕刻。 日中の不愉快極まる邂逅から、このときまでは取り敢えず何事もなく過ぎた。 社内のベルが定時終了を告げる。それを待っていたかの様に、貴方の携帯が懐で震えた。 送信者は、UGN黒巣支部・六会。──案の定、不穏な影は、貴方の周囲を取り巻いてきたようだ。 六会:『此方六会。すみません、鳥越さん。今お時間宜し いでしょうか』 劉斗:「あ あ。そろそろだろうと予想していた」書類を片付ける傍ら、表示を見るまでもなく通話に出た。 GM:そのもの言いには、些か意外そうな間があって。 まぁ、ともあれ。と小さな咳払いの後、話を続ける。 六会:『先ほど、イリーガルの晃野さんより連絡がありま した。arcanumセルの“札の後継試験”が開始されたと。対象は、“太陽”とのことです』 劉斗:「ふ む」これは予想ではなく、予言されていた事だ。淡々と相槌を打って会話を促す。 六会:『事後承諾となり申し訳ありませんが、その件につ きまして、一旦彼──穂刈耀君を、黒巣市内へと召集させていただきました。先方には、明日朝にはこちらに着く算段を取りつけていただけるそうです』 六会:『晃野さんの連絡によると。今回の試験対象には、 津嶋君が指名された様子です。そうなれば……穂刈君も、また無関係ではないでしょう。支部として、そう判断させていただきました』 劉斗:良 い判断だ。面倒な問題であればこそ、管理は一元化した方がいい。UGNの──というよりは、黒巣支部の手慣れた判断に内心頷いて。「適切な対処に感謝す る」 六会:『本懸案の担当として、黒巣支部より“踊る剣姫” を派遣いたします』いえ。と非難の声が上がらなかったことにはただ小さく感謝の意を示し。 劉斗:「承 知した。人選についても最大限の配慮を頂いたと認識している」 六会:『改めまして、“烈火の仮面”。本懸案についての 対応を、イリーガル要請いたします。宜しいでしょうか』ありがとうございます。とその言葉に応えつつ。 劉斗:「蚊 帳の外に出されても、此方で勝手に動くつもりだったからな。改めて、要請を拝受する」 六会:『助かります。後ほど、何らかの形で“踊る剣姫” との接触があることと思われます。その際は、どうぞご協力お願いいたします。何かありましたら、遠慮なくこちらへもご連絡ください。それでは』 GM:宜しくお願いいたします。その言葉を最後に、通信 は切れた。 劉斗:携 帯の通話を切ったその手で、登録済みの電話帳を繰る。 劉斗:小 さく肩を竦めてデスクに肘を付いた。少しだけ考えて、些かぞんざいに“津嶋皓”の番号を選んで、通話ボタンを押す。 GM:では、長めのコールの後、留守電に繋がるぎりぎり で、繋がった。──ただ、いつものように応じる声はしない。 劉斗:繋 がる事を期待していなかった。機械的に呼び出し音を聞いて、一定回数を経てから切るつもりだったが── 劉斗:「皓。 お前はまだ生きているのか?」 劉斗:繋 がるとも、本人が出るとも思っていなかった。留守電に録音を吹き込むように、言って。 GM:反応はない。ただ、ごとん。と地に何か──多分皓 の携帯のそれ──が落ちる音がして、切れることもなく、あとは静寂だけが貴方の耳に届いた。 劉斗:向 こう側から生じた音に、此方も暫し沈黙する。 GM:向こうから反応する気配はないですね。微かに、荒 めの息遣いが拾えるような気がするだけで。 劉斗:「取 りあえず、生きているならそれで構わない。迎えに行ってやろう」 劉斗:普 段と変わらない口調でそれだけを言って、自分から通話を切った。
満月:ま さかの電話番号覚えてて貰っていた、だと……(ごくり)(満月登場 侵蝕率:44→53%)(´;ω;` 満月:『も、 もしもし!? ……ってか、え?あれ、え、何で鳥越さん!?』電話の向こうでは丁度電話をかけようとしていたところ。走りながらでもあるので荒い息使い。 劉斗:「用 件は、札の継承試験についてだが」 満月:『そ、 そうなんですよ!? こ、こー君が、その、かばった時に腕怪我して!それで、そのまま伝言だけ残して先に行っちゃって──……なんで知ってるんすか!?』 まだ私説明してない!? とあたあたしながら。 劉斗:「こ れからエリュシオンに向かう。話がしたい。電話で行う会話でも無かろう。他にも同件で話を聞きたい者がいる」 満月:『い、 今私も、向かってるとこです! 多分、その、もうすぐで着くとは思いますけど』 劉斗:「で は、暫く待っていてくれ。直ぐに向かう」 満月:『え、 あ、わ、分かりました!』なんなのあの人エスパーなの!? とか電話越しからぼやきが聞こえた気がしつつ、通話を斬った。 劉斗:必 要最低限の用件を伝えて通話を切る。そして秘書から受け取った上着を羽織って、階下の駐車場へと向かう。 劉斗:そ の足取りは、普段より些か性急でもあった。 |
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MiddlePhase3 『陽の行方』 ScenePlayer“烈火の仮面”鳥越劉斗 Scene:UGN黒巣支部 登場:可
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劉斗登 場侵蝕率:46→53% 劉斗:こ のままで。53%。 満月登 場侵蝕率:53→56% 満月:(よ うやく落ち着いた顔 GM:UGN黒巣支部・Elysion。突然訪れた貴方 に、先ほど連絡を取って来たエージェントは些か驚いた様子を見せつつも、ミーティング室の一部屋を手配してくれた。 満月:車 と走りでは勝てませんでした! って事で、鳥越さんから少し遅れてUGNに到着しよう……(何) 劉斗:愛 車をかっ飛ばしている最中で、見つけたら回収するよ(何) 満月:あ、 じゃあ回収されました(何) 劉斗:と いうわけで。手配された部屋に入って、手近な椅子に腰を下ろす。 満月:走 り疲れた上に、色々と(´;ω;`として机に突っ伏す。 劉斗:煙 草を探しかけたが、思い止まって。「皓が行方不明になった経緯を、詳しく教えて貰おうか」 満月:「は、 はい……」うう、と悔しそうに唸りながらも、OPの事をカクシカ。 劉斗:そ れを聴いた。足を組み、更に腕組みをしたまま。時々溜息のように小さく息をついたりしつつ。「ということは、今回の継承試験の候補者は三人…か」 満月:「…… あの状況じゃ、どう考えてもこー君が無理矢理舞台に上がらされたとしか考えられないですよ。しかも、よりによって上がらせる要因の一つを作ったのが……」 劉斗:「自 分だ、とでも言うつもりか?」 満月:「…… 偶然だとは言え、結果的には相手さんに利用されたって事実は揺らがないですよ」 満月:あ の場に一緒に居合わせたのは間違いなく偶然であり。──その偶然を足引っ張る方向で利用されたとなれば、悔しさは増す。 劉斗:「だ から、継承試験に関わりたいと?」 満月:「こ のまま利用されて、しかも彼の腕に怪我まで負わせたんですよ? ──目の前でそこまでされて、後は奥に引っ込めだなんて言われても出来ませんよ、そんな 事」がばりと身体起こしつつ。 満月:「…… そうじゃなくとも、こー君は大事な友人ですから。友人が確実にやばい状態だって知ってしまったのに、見過ごす事は尚更できないって話ですよ」 劉斗:「怪 我をしたのは皓の不注意だ。そもそも…本人にとっては、君がこの件に関わることを快く思っていなかったからこそ負った怪我だろう」 満月:「そ の優しさには素直にありがとうとは言いますよ。言いますけども! ……だからって素直に聞き分けるわけにはいかないですよ」
姫乃:こ んこんっと遠慮がちな扉を叩く音と共に。控えめな、芯が通った声が響く。「”テレプシコーラ”神楽堂 姫乃です。お話中すみません。中に入ってもよろしい でしょうか?」(姫乃登場侵蝕率:44→46%) 劉斗:聞 こえたノックに会話を中断する。「どうぞ」 姫乃:扉 を開ける音と共に、湯気の立つカップを手に持った黒髪の少女が中に入る。同時に部屋の中に珈琲の香ばしい香りが充満した。 劉斗:「六 会から話は聞いている」 姫乃:「あ、 お取り込み中、すみません」ただならぬ雰囲気を纏っている満月さんと鳥越さんのやり取りを見て。こくんと頭を下げつつ中に入る。 満月:そ して新たに入ってきた人に視線向ける。 姫乃:「…………・ お口に合えばいいのですが。」カチャカチャッと席に座っている二人の前にカップを配る。 満月:「は、 はぁ。どうも」すみません、と言ってそのカップは貰う。ミルクどばどば入れつつ。 劉斗:「── それで。皓が追っていった相手についてだが」置かれたカップには一瞥だけして。「皓に似ていた…と?」 GM:満月さんはきちんと顔を見れた訳ではないですが、 背格好は似ていたかな。と思えましたね。酷似というほどではないですが。 満月:「…… まぁ、何となくですけども」似てると言われればそうかも、レベルの感覚で。 劉斗:成 程。小さく頷いて。 満月:「と りあえず、さっきの時に六会さんにこー君の電話の在り処は探って貰うように頼んだんすけど……」幸いに電源は切れてないっぽいけども、こっちからの呼びか けはまだ連絡ないし。と明らかにしょんぼり顔。 姫乃:胸 に銀色に光るお盆を抱えつつ。会話の成り行きを見守りつつ。しかし、その言葉に遠慮がち声をあげた。 姫乃:「えぇ と。それは、笠間 陽くんではないのでしょうか……?」 劉斗:「“テ レプシコーラ”が知っているのは、“笠間陽”に関する情報だな?」確認の意味合いを込めて、鷹揚な態度で椅子に腰掛けたまま問うた。 姫乃:そ の言葉にこくりと頷く。「支部長代理から任務にあたり写真を見せて頂きました。皓くんに似ている少年といえば、笠間 陽くんだと思うのですが」あれ? と 小首を傾げつつ。 満月:「…… いや、私らが遭遇した人は、あくまで格好や背丈が似てる程度だから……」流石にそれは違うんじゃないかなぁ、と。 劉斗:「“笠 間陽”は現在、名を変えて那倉市で暮らしている。俺が身元引受人であり、また、UGN那倉支部の監視下にもある」 姫乃:「あ、 はい。それも支部長代理にお聞きしました」 劉斗:会 話をしながら、携帯を弄る。何度か連絡を試みながらも、未だに返信が無い名前にカーソルを合わせ。もう一度、発信履歴に並ぶ名前に連絡を試みる。耀に電話 します。 耀:じゃ あ出よう。(耀登場侵蝕率:46→49%)よしよし。少し長めのコール音のあと、電話に出る。『……劉斗さん?』 劉斗:「何 かあったのか?」此方からは名乗らず、相手の名も告げず、疑念だけを問い掛ける。 耀:『…… はい。今、そちらへ向かっています。黒巣へ』突然の問いに少し考えてから、事情を知っているのだろうと踏んで答える。 劉斗:「そ うか。ならばいい」 耀:『そ ちらは?』 劉斗:「関 係者と会して情報を集めている。晃野と、黒巣支部のチルドレンだ。お前とは初顔合わせとなるだろうが、六会の差配だ。心配はするな」 耀:『… わかりました。それから──僕も試験に参加することになりました』端的に。 劉斗:「そ うか…そうだな」試験に参加する。それが彼にとってどんな意味を持っている事なのか、端的な言葉だけで理解ができた。 姫乃:突 然、誰かと話している鳥越さんに目で問う。”その携帯電話、全員と話せるようにしてもよろしいでしょうか?”と。 劉斗:神 楽堂の目線から言わんとしていることを察知して、通話を行いながら頷いた。 姫乃:「で は、失礼しますね」《タッピング&オンエア》を使用し、全員と会話できるように拡張しますね。 姫乃:「えぇ と。お初にお目にかかります。黒巣市支部UGNチルドレン”テレプシコーラ”神楽堂 姫乃です。支部長代理より本件に関する任務を受け参加させて頂きまし た」 耀:電 話の向こうで一瞬驚く気配がするが、すぐにああ、と理解して。『ええと、電話でごめんなさい。穂刈耀です。今、そちらへ向かっています』 姫乃:「あ、 了解しました。えぇと……ホカリ ヨウくん?」あぁ、なるほどと頷いて。「それが今のお名前ですのね」 耀:『そ う。いろいろあって』 姫乃:「で は、早速で失礼しますが。本日、津嶋 皓君が襲撃されました。なにかしら、お心当たりはお有りでしょうか?」状況的に、彼が皓君を襲撃する可能性は低いと 思い、そう質問する。 耀:『そ ちらへは、例のセル関連で参考人として呼ばれている形になっています。けど、既に僕も、継承者候補から接触されました』 姫乃:そ の言葉に頷く。「では、いるのですね。皓くん、耀くん以外にも継承者候補が」 耀:『そ ういうことになる。──津嶋皓によく似た顔のね』 姫乃:「えぇ と。では、過去の継承者試験では基本的にバトルロワイヤルみたいな感じで継承候補が決まっているのでしょうか?」これは全員に聞くような感じに。 劉斗:「そ うだ」 満月:「そ うなんすか?」一方で、試験は無理矢理に参加させられる程度しか知らないんで尋ね返す形。 劉斗:「候 補者は複数人選ばれる。対象の意思など無関係に、だ。その上で、候補者同士が競い合い、我こそが札に相応しい者であると証明する」晃野に簡単な説明を行っ て、組んでいた腕を組み替えた。 姫乃:「で は、早急に津嶋 皓くんの居場所を特定するのが先決ですね……」現在、身の安全を一番脅かされているのは彼でしょうからとつけくわえる。 耀:『あ いつ、またですか……』うんざりした声がする。 満月:「…… その点については、非常にその、申し訳ない……」うんざりとしたよー君の声に、すっごい恐る恐るの声。 耀:『ど うして晃野さんが謝るのさ。どうせ、あいつが勝手にやったんだろう』 満月:「い や、なんてーか……私と一緒の時に襲われて、その……。こっちはパーカー被った背丈似た感じの人程度しか分からないんだけども」相手にメッセンジャー呼ば わりされました、と(´・ω・`)顔。 耀:『友 人と一緒の所を狙うのは正し……いや、ごめん。とにかく、それはあまり気にしなくていいと思うよ』
劉斗:襲 撃者は追えずとも、皓の行き先ならば追えるはずだ。そろそろこの支部の敏腕エージェントが何らかの情報を入手していないだろうかと、再び携帯を手にする。 耀:『朝 にはそちらに着く予定です。到着次第、僕も捜索に加わります』 GM:ではそこにノックの音が。 劉斗:電 波越しの声と室内の声を、黙したまま流し聴きして。「どうぞ」 六会:「失礼します。お取り込み中済みません」一旦間を 開けた後、戸口より六会が顔を出した。「津嶋君の携帯の電波の追跡が出来ました」 劉斗:「そ うか。どの辺りになる?」 満月:「ほ、 本当ですか!? 今、どこに!?」 GM:はい。と頷き示されたのは、耀と劉斗さんは知って る。皓と耀が黒巣市でかつて最後に対峙した廃ビル群近辺ですね。 耀:げ え(何)
劉斗:「お びき寄せたか」相手は流石によく分かっているよう。造り物じみた、形だけの笑みを浮かべて。 六会:「おそらくそうでしょうね……」軽く眉根を寄せ、 劉斗さんの言葉に頷いた。 耀:『……』 舌打ちしそうな空気だけが伝わる。 六会:「先刻から彼の携帯の電波はそこから動いた気配は ありません」 劉斗:「だ としても、其処へ行く必要がある」おびき寄せられたのが、皓であろうと、それ以外であろうと。 六会:「回収するならば、早めの対応が必須かと思われま す」 劉斗:「そ うしよう。…耀。お前は直接現地に向かうことができそうか?」 耀:ど うっすかねGM。 GM:時間的に今から黒巣側の面々が向かうのであれば、 耀は間に合わないです。ただ水瀬に頼んで現地に向かう事は出来ますよ。 劉斗:「本 人がその場に留まっているかどうかは怪しいが、恐らくは、何らかの“メッセージ”を残している。先にそれを確認して来よう」愛車の鍵を指に引っ掛けて、立 ち上がる。 耀:『ちょっ と待ってくださいね』じゃあちょっと向こうで話す声が聞こえて『すぐではないですが、直接向かうことはできます』 劉斗:「そ うか。では、此方が先行する」 姫乃:「で は、現地集合という形で大丈夫でしょうか?」 満月:「そ の形の方が良いでしょうな。ともあれ、私らも急いで移動しないと……!」今ならまだ、見つけられるかもしれない。──状況を聞くに、可能性が低いかもしれ ないと言うのは頭の片隅から捨てておく。 姫乃:「わ かりました。では、お先に現地に向かわせて頂きます。」申し訳ありませんと耀君に一言断りを入れて。 劉斗:「耀。 其方は取りあえず那倉支部の指示通り動けばいい」 GM:では。と六会は改めて、支部よりの道筋を記載した 地図を劉斗さんに渡す。 六会:「何があるかは解りませんが。お気をつけて」宜し くお願いします。と頭を下げて、向かう様子の面々を見送った。 劉斗:「恐 らくはまだ、試験の“場”が整っていないはずだ」地図を受け取って通話を切る。そして、手つかずのぬるい珈琲を残したまま、部屋を辞した。 |
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MiddlePhase4 『太陽の影』 ScenePlayer“天からの歌声”晃野満月 Scene:郊外廃ビル群 登場:耀以外可
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姫乃登 場侵蝕率:47→49% 満月登 場侵蝕率:56→62% 満月:ダ イスボーナスですね(oゝω・)b GM:早いっすね……。 劉斗登 場侵蝕率:53→60% GM:……おかしいな、まだミドル1周してないんですよ ね……? 劉斗:逸 品を使うのには微妙に悩ましい数値ばかりが出ています(何) GM:使うならどうぞ? 姫乃:7 は……高確率で増えそうな気がw 劉斗:7 で振り直して何度か9とか10が出た悲劇を僕は忘れない。 GM:よくあるよくある。 満月:(ほ ろ GM:まぁではこのままでいいですかね。 劉斗:こ のままで。 GM:はい。 UGNのGPS検索により、皓の居場所を割り当て、取るものもとりあえずそこへと走った。 郊外の廃ビル群。普段は人の寄りつかない場所は、夜、この時間に置いて、さながら死者の街の様相を醸す場所で。 その奥。道の先の瓦礫の間に、よく知った姿が倒れ伏しているのを、ただ、淡い月明かりが照らし出していた。 満月:「こー 君!?」姿に気付けば慌てて駆け寄る。誰でしょうか(何) GM:皓本人ですよ。 劉斗:本 当に…?(何) GM:疑うなら知覚で振るといい。 劉斗:#9r10+5=23 23で用心しながら近づく(何) GM:マジで振ったし(笑) 満月:鳥 越さん(何) GM:うん。そこまで高ければ確信できる、紛れもない本 人です。 GM:様子を見るに。埃に塗れた顔は汗で泥が張り付き、 苦しげに歪められていた。 GM:離れた所には、彼の得物と携帯電話が、フリップが 開いたまま転がっている。 GM:状況から、得物の転がる場所から、どうにかここま で這いずって来た後、力尽きたのだろう様がうかがえた。
満月:疑 いもせずに駆け寄って、とりあえず上半身起こしますね(何) GM:上半身を起こすかぁ。となると、触れた瞬間、彼は びくりと身を振るわせ、苦しげに身をよじる。意識はもうろうとしている感じ。 満月:「ねぇ、 大丈夫!? ちょっと、ねぇ!?」様子がおかしい事に気付けば、どうしようと完全に焦った様子で2人を見る。 姫乃:「ま ずは安全の確保を優先しましょう。津嶋 皓君を襲撃した相手が周りに潜んでいる可能性も高いですし」 GM:んで、満月さん。 満月:は、 はい(正座 GM:貴方を庇った腕の怪我から、肩にかけて、右腕が何 かこう、赤黒い痣で覆われてますね。ちなみにその症状は、右腕だけではなく、何かを撃ちこまれたあとを中心として、左腕も、両足にも同じようにある。右腕 のそれ程は酷くないですが。 満月:(´; ω;`
GM:携帯の履歴は、劉斗さんのそれに出た後、満月さん の不在着信が何度か入ってる……んですっけ? 劉斗:入っ てるね。 満月:入っ てると思いますね……(何) GM:んじゃそんな感じ。時間とか見てもおかしくない。 劉斗:他 には特にシナリオ的にめぼしいものがなければ、自分のポケットに仕舞う。 満月:そ してその痣はレネゲイド的さむしんぐでしょうか(´;ω;` GM:RV的な何かにも見えるけど、もっと良くないモ ノ、にも感じられます。ここでは詳しくは分からない。 満月:。。 (´;ω;`。。 劉斗:「様 子は?」満月に声を掛ける。 満月:「やっ ぱり、あの時に……!?」どうしよう、とうろたえていたところで、鳥越さんの呼びかけに気付いてようやくそっち振り向く。 劉斗:ち らりと見えた皓の“異変”。瓦礫を踏みしめて近づいて、満月と肩を並べるように覗き込む。 GM:呼びかけにも、視線は向ける意識はあるものの、声 を返す気力がない様子。特に痣のあるところに触れただけで、苦痛に身をよじる様子がうかがえる。 満月:「あ の時の、あのフードの人の攻撃で……何か、打ち込まれたんだ……!」 満月:彼 本人が見つかったのは良かった。──しかし事態は全く持って嫌な方向に進んでしまっている。顔面蒼白になりながら鳥越さんに縋る視線。 劉斗:腕 を掴んだら呻き声を上げた。冷徹な目で観察をしつつ、後方に指示を飛ばす。「…生きてはいるか。神楽堂、支部に連絡を」 姫乃:「あ、 はい。わかりました」周りの気配を伺いつつ、皓君が見つかったことを支部に連絡。 GM:周囲には特に剣呑な気配はないですね。支部にはす ぐ連絡がつきます。 劉斗:「ま た、やられたな」殆ど気力も尽き果てた皓に、愚痴るように呟いて。 皓:「────み、ませ……ん」その声が届いたのか、か ろうじてそれだけを応えて来た。 劉斗:「謝 る相手を間違えるな」晃野を一瞬見て、撥ね付ける口調で告げる。 満月:「こ、 こー君!? なんで、やばいと思った段階で引き上げて来なかったんだよ!? ……いや、違う……なんであの時、わざわざ私を庇ったんだよ!?」 満月:彼 の声を聞いたら、まっさきに飛び出た言葉。身体を揺さぶりかけて──それは拙いと押さえつける。 皓:「……ごめ、ん──満月さん」促しと、その声には、 ただそれだけ、漸くといった形で微かに答えた。 満月:「……っ とに……心配させて……!」 満月:── そもそも、彼のあの時の行動は正直理解できる。もしもあの状況が逆であれば、自分も確かにそうするだろうとは思ったから。……けど、それでも言わなきゃ落 ちつかない。 劉斗:「然 るべき処理が必要だ。搬送の支度を」 GM:姫乃さんが連絡してくれたので、護送車は直ぐに手 配してくれるとのことです。 GM:あとですね。今までのやり取りの時間でも、彼の身 体の痣はじんわりと広がっていく様が見て取れる。 劉斗:ひ とまずはこのまま安静を維持するよう、皓を横たえて救護を待とう。 劉斗:煙 草を胸ポケットから取りだして、改めて周囲を見渡した。この場所を敢えて指定したことの意味を、紫煙を燻らせながら考えた。 GM:痣のある部分はどこかに当たるだけで、相当の苦痛 を与えてる様ですね、どうにもならないそれに、眉根を寄せて弱く身をよじる仕草を時折繰り返している。 満月:「ど、 どうすればいいんだよコレ……!? 座らせておくことも出来ないし……!」 劉斗:── ふと、思い立って。一つのことを試してみようと思った。火の付いた煙草を手にしたまま皓に近づき、そっと痣に手を触れる。 GM:ひ。とその触れた感触を苦痛として、軽く息を止 め、身悶えた。 劉斗:普 段とは異なるやり方でレネゲイドをコントロールして、患部の凍結を試みた。《凍結保存》を使用。掌は痣から急速に熱を奪い、細胞を蝕もうとするエネルギー をも停止させる。 GM:ではそれにより、何かに触れる痛みは多少は緩和さ れた様です。僅かながら、きつく寄せられていた眉根が緩む。はぁ。と小さく息をつき。ありがとうございます。と、口の動きだけで礼を述べて来た。 劉斗:「試 してみるものだな。根治は無理だが、幾らかは症状の進行を抑えることはできる」手を離し、ゆっくりと立ち上がって、吸いかけの煙草を噛むようにして口に咥 える。 満月:「本 当ですか!? よ、良かった……」一時的であれど、進行が止まった様子にようやく安堵の表情を軽く見せる。はぁ、と小さく息吐いて。 GM:まぁそんなこんなしているうちに、姫乃さんの手配 した護送車が現場に近づいてきたようです。 GM:救急車を装ったサイレンが貴方がたの佇む場所に滑 り込み、中から救護班のエージェントが数人降りてくる。 GM:連絡をしてきた姫乃さんに一礼して、横たわった皓 を見て言った。「彼が?」 姫乃:「は い。特に患部には気を付けてください。毒を打ち込まれた可能性が高いと思われます」 GM:判りました。と姫乃の言葉に頷き、患部と思しき箇 所を確認した後に、腫れものを触る様子で皓を担架に横たえ、車内に移す。 満月:よ うやく来てくれたか。邪魔にならないように離れようとして──ふと。 満月:「…… 今回ばかりは流石にもう休んでてよね、お願いだから。こー君の分は、私らが引き受けるからさ」 満月:偶 には頼ってよ、本当にさ。と。それだけ告げれば、あとはUGNの人たちに任せる構え。 GM:その満月の言葉に、皓は視線を向けて──汗に汚れ た顔を、曖昧な笑いの形に繕った。 GM:そのまま、言葉もなく、彼の姿は車内に消える。 満月:「……っ し! とりあえずこー君は確保出来た! これであとは、あのフードの人を探すだけだ!」握りこぶしを作ってもう片手叩く。そろそろ反撃に転じなければ。 姫乃:「分 かりやすいメッセージつきでしたしね。”解毒剤欲しかったら追ってこい”とは」平静を装いつつ、拳は震えている。 満月:「…… 確かよー君も此方に向かってるんですっけか?」さっきの話では黒巣に向かってるってみたいだし、と鳥越さん見て。 劉斗:「此 処にはもう用は無さそうだ」随分と短くなった煙草の吸い止しを、指で弾いて宙に飛ばす。「直接支部に向かうよう、連絡を入れてくれ」神楽堂に告げて、踵を 返す。 劉斗:放っ た吸い止しは、地に落ちることなく燃え尽きた。 姫乃:「了 解しました。ここでの事態も説明しておきますね」さらりと黒髪を揺らし撤収の用意に取り掛かる。 満月:「…… 絶対に許さないからな、フードの人」 満月:思 いを糧に、感情を力に。──廃墟から見え隠れする空を見上げながら、小さく呟いた。 |
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MiddlePhase5『齟齬』 ScenePlayer“踊る剣姫”神楽堂姫乃 Scene:黒巣駅ロータリー 登場:耀(他可能)
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GM:登場どうぞ。耀は指定後登場お願いします。 耀:はー い。振っておきますね。(耀登場侵蝕率:49→55%) 姫乃登場侵蝕率:49→57% 姫乃:ふ みゅ。高め>< GM:はい。ちなみに他の方も登場したい場合、耀と同じ くらいのタイミングでお願いします。 翌朝早朝。貴方は支部長代理に呼び出され、駅前で待機していた。 昨夜からこちら、UGN那倉支部員の運転する車で、もう一人の“太陽”が到着するのだという。その送迎を任された。 今だ朝冷えのするこの季節、微かに吐いた白い息が、朝やけに微かに黄金色に染まる。 それを何度となく観察する内──ふと、些か離れた所から、自分に注がれる視線を感じた。 姫乃:黒 髪が陽光を帯びて濡れ光るように輝く。向けられた視線の先を辿りつつ、白い息を飲み込んだ。 GM:いつの間にか、ガードレールに軽く腰をかけるよう な恰好で。声をあげれば普通に会話できる距離に、フードの付いた上着を頭からかぶり、ポケットに手を突っ込んだ姿の少年がそこにいた。 少年:「──君は、“太陽”を待ってるの?」 GM:此方の視線に気づいた姫乃に、その少年は口元だけ で見せたその格好で訊いて来た。 姫乃:眼 をつうっと細めて、相手を観察する。静かに半歩を開き、意識を臨戦態勢へもっていく。 GM:ここでやりあう気はない。という仕草で、ポケット に突っこんでいた片手を上げてその気勢を制する。 姫乃:「ど ちらかと言えば、太陽をおびき寄せるアメノウズメいったところかしら。“太陽”を求める御方」 少年:「君が“太陽”の迎えなら、彼に言ってやってく れ。悪いことは言わない。このまま、いつもの日常に戻れ。ってね」 GM:どこか憂いを帯びた声でそれを告げ、ガードレール にもたれていた腰を上げた。
少年:「会いたくない訳じゃない──彼が、また、前の鞘 に戻るのを気の毒に思うだけだ」 姫乃:「………… 同じ存在だから、余計に同情が湧くと?」前の鞘と言葉に眉を顰めつつ。 GM:ああ。とその言葉には得心した様に頷いた。そうか もしれないな。と。 少年:「このまま、彼が今回の件に無視を決め込めば、何 れ、もう一人の“太陽”は地に落ち、それを“札”が拾うだろう」 姫乃:「──── なるほど」その意味を瞬時に悟り、顔を歪める。 少年:「そうすれば、彼は晴れて“札”からは自由の身 だ。何も憂いはなくなる」 姫乃:「で は、ご伝言は承っておきますわ。その代わり、こちらからも一つだけご質問に答えてもらってもよろしいでしょうか?」 GM:何かな。と、その言葉に首をかしげる。その仕草は ──どこか、知った者のそれに見えたかもしれない。 姫乃:「” 太陽”とは、日常を照らすものの象徴。貴方が求めるのは宙点に浮かぶ暖かい太陽なのでしょうか? それとも……太陽の絵を宗教の暗喩のように使った偽物の 方なのでしょうか?」 少年:「……どうなんだろうな。でも」 少年:「あの“太陽”は、僕達にとってはあまりにも眩し 過ぎて……むしろ、その存在が妬ましい。多分、それは彼も同じなんだと思う」そう言って、彼は、ふと、支部の方へと顔を向けた。
GM:いいや。と小さく首を振った、その横会い。朝もや の中を照らす車のライトが近づいてくる。恐らく耀の乗ったそれだろう。 GM:耀は、道の先に、長い黒髪の少女と──貴方をこの 場に呼んだだろう少年の姿を認める。 耀:じゃ あ怪訝な顔をして、座席から身を乗り出す。車が止まったらすぐ外に出ようかと。 姫乃:「お 待ちしておりました。改めて名乗らせて頂きます。“テレプシコーラ”神楽堂 姫乃と申します。」 GM:姫乃の促しに立ち去ろうとした少年は、車から出て 来た耀を見て、ほんの一瞬、その口元を歪めた。憂いとも、笑いともつかないそれで。 耀:「あ あ…。穂刈耀です」 少年:「…………。──、……は。来たかよ、“太陽”。 待ってたよ」 GM:その直後、さっき姫乃と対峙した時とは全く違う口 調で、彼は耀に対し、あの、那倉で見せたいびつな嘲笑を洩らした。 耀:会 話する気があるなら返答するんだけど、去るなら任せる。 GM:あるよ。 耀:「先 回りか? ご苦労なことだね」 少年:「言っただろ? 舞台を整えて待っていてやるって さ」 耀:「そ う」じっと睨むように少年を見る。 少年:「仕込みは上々ってやつだよ。精々この“試験”を 楽しもうじゃないか、“太陽”?」そう言って、声だけで笑う違和感は、昨日と同じ。不自然なそれ。 耀:「楽 しそうにしていないやつに言われても、説得力がないけどね」 少年:「そう見えるかい?」 耀:「見 えるよ」 少年:「僕は充分、この状況を楽しんでるんだがなぁ?」 耀:「も う一度だけ確認するけど、お前の望みは何?」 少年:「この“試験”そのものだ。──僕は、僕の望むま まに“太陽”を地に落とす。その対象は、おまえもだよ──かつてのarcanumの“太陽”」 耀:「そ れが、おまえの存在の証明なんだな?」確認するように繰り返す。 GM:は。と、フードから覗く眼は憂いに染まったまま、 彼は吐き捨てる様な笑いを零し。 少年:「そうなるな。──ま、精々闇に塗れた“太陽”を 拝んでくるがいいさ」 耀:険 しい顔で小さく舌打ちをして。 少年:「その後で、次はおまえを落としてやるよ。楽しみ に、な」 耀:「わ かった。なら、僕は容赦しない。あいつと違ってね」 GM:表情と仕草。そして口調がちぐはぐなまま、それは 軽く手を振り、とん。と間合いを開くように背後に飛んだ。そのまま、踵を返すと路地の角に姿をくらませる。姿の消える直後──貴方を見た視線は、どこか、 悲痛に映った、気がした。 耀:そ れを見送って、ふーと息を吐いてから、姫乃に向き直る。 耀:「ご めん。いきなり長話してしまって」 姫乃:「い え。──―彼からは、日常へと帰ってほしいとご伝言を承りました。太陽は眩しすぎて、僕“ら”には疎ましいとも」 姫乃:あ えて、陽君も同じ思いを持っているじゃないかな? と彼が暗示したかのように複数形を使う。 耀:「…… そう」彼が去ったほうをちらっと見て。 姫乃:「何 か悲しい気持ちになりますね」先ほどのやり取りを見ていますと、と付け加える。 耀:「あ いつの気持ちが分かる、なんて言うとおこがましいけど、覚えはあるからね」 GM:姫乃には、耀が来る前に話をした少年と、耀が来た 後の彼は、全く別人のように見えました。口調も、その会話の内容も。そして、耀が来た後の彼の表情だけは、前半のそれと変わらないものだった。とも思えま したね。 姫乃:ふ みゅ。では、あえてエフェクトで裏付けを取っておきましょう。《プロファイリング》を使用します。彼は二重人格者かどうかを推測します。 GM:ふーむ。判定は無しでいいや。NOですね。 姫乃:了 解です。では、スイッチのように別人に変わるのは、何か別の要因が絡むのですね。 GM:あと耀を見て確信できる。さっきの彼は、耀と姿形 が酷似していた、と。 耀:「誰 かの思惑のためだけに生み出されて、それしか存在理由を見いだせない。だから、満足して死ぬことだけが望みになる。なら、僕は全力で答えるだけだ」 姫乃:「そ の気持ちを痛いほど知っているから?」 耀:「憶 測だけどね。まあ」曖昧に頷いて。 姫乃:「そ うですか」少し沈黙をして、その言葉を深く噛みしめる。 耀:「と ころで、さっきの言いようだと、あいつ……皓はひどいことになってるんだろ」 姫乃:「えぇ。 昨日も多少話しましたが。回収した現場で彼の様子を見る限り、遅行性の毒を打ち込まれた可能性が高いと思われます」 耀:「… そう」 姫乃:「お そらく、闇に濡れた太陽とは、その毒が回りきった時のことを差すのでしょうね」まるで皆既日食、と小さく呟いて 耀:「そ れまでに試験が終わればいいんだろ」根拠はないけど、と呟き。 姫乃:「恐 らく解毒剤も持っているのでしょう。でなければ、“試験”にはなりませんし」 耀:「僕 も様子は見ておきたい。案内してもらえるかな」先ほどまでの険しさのない、柔和な表情で言う。 姫乃:あ、 はい。では、ご案内しますねとくるりと背中を回して歩き出す。 耀:じゃ あそれについて退場ってことでいいかな。 姫乃:そ して歩き出そうとして。つっと立ち止まり。あの、と遠慮がちな、ためらいがちな声を一つして 姫乃:「…………………… 一つだけお聞きしてもよろしいでしょうか?」 耀:ん? と首をかしげる。 姫乃:「貴 方にとって、“太陽”とは日常を照らすものなのでしょうか?」 姫乃:そ れは先ほどフードの少年にした質問とは、同じような。あえて一歩踏み出した質問でもあった。 耀:「難 しいこと聞くね」苦笑してから、うーんと少し考えて。 耀:「追っ てくる日照りは鬱陶しい。そこにあってくれたらそれでいいものだよ、太陽は」
耀:「こ れで答えになるかな?」 姫乃:「…………………… えぇ。ご返答ありがとうございました」私もそうなのかな…と小さく呟いて、宙天を見つめる。 耀:じゃ あ行こう、と言って、乗ってきた車へ歩き出した。 |
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MiddlePhase6『思惑の行く末』 ScenePlayer “祝福の双児”穂刈耀 Scene:UGN黒巣支部・医療棟 登場:全員
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耀登場 侵蝕率:55→65% 耀:ヒッ GM:でた……。 劉斗:皓を前に荒ぶりすぎです (何) 満月登 場侵蝕率:62→64% 劉斗登 場侵蝕率:60→62% 姫乃登 場侵蝕率:57→59% 満月:よ し(`・ω・´ GM:なにこの2のオンパレード。 耀:い いなあ(何) GM:まぁともかく。 姫乃を途中で拾った水瀬の車で黒巣支部につけた。 UGN黒巣支部長代理の、ねぎらいと謝意の言葉を聞き、彼自身は運転の疲れをいやすため、ホテル棟へと消えていった。 多少は車中で休んだせいもあるかもしれないが、状況から、休息を取る気にもなれない。 些か高ぶった気持ちと共に、貴方は彼とはまた別の、医療棟の方へと足を運んだ。 GM:合流乃至リサーチシーンとなります。情報交換や交 流の後、適宜キーワード申請でリサーチをどうぞ。 耀:はー い。 満月:よー し。 姫乃:了 解です 耀:じゃ あ姫乃さんにつれられて病室の前まで来ようとりあえず。 姫乃:「た だいま戻りました。そちらでは動きはありましたでしょうか?」暗に、こちらではありましたと暗示するかのように告げる。 満月:昨 夜ちょお落ちつかない様子で支部内うろうろしてたら、いいから少し休め(意訳)的に一旦家に送り返されました(´・ω・` みたいな感じで制服から私服に 着替えて戻ってきました。 劉斗:病 室から扉を開けて出てくる。「着いたか。取りあえず、入れ」ドアノブに手を掛けたまま、皆を病室に招き入れよう。 耀:鳥 越に一礼してから、促されて中へ入ろう。 GM:皓が現在収容されている病室は個室ですね、劉斗さ んの手によって進行は多少緩和されたとはいえ、病衣に着替えたその身体は、昨夜のそれより明らかに彼を侵食する痣は広がっています。その苦痛にさいなまれ つつ、明け方近くに漸く昏睡に近い眠りに入ったようです。 耀:「……」 その様子を見て眉を寄せる。 劉斗:「進 行は一時的に抑えているが、状況はこの通り、芳しくない」皓が眠るベッドを顎で示すと、腕組みをしてその辺の壁に背を預ける。 満月:鳥 越さんの言葉にはしょぼんとしつつ。微かな希望には掛けたが、やはりこの状況を作り出した人をとっ捕まえないと話は始まらない様子か……と、ぼんやり窓の 外を見て。 耀:「毒… なのかどうかもですが、今どういうことが起きてるんですか、こいつの体」ベッドの傍へ近寄って、不機嫌きわまりない顔で見下ろす。 GM:自分を囲む数人の気配や声にも、今は目が覚める様 子はないですね。 劉斗:で は、説明をしたいがために、皓の容態、もしくは痣の正体について医学的リサーチを試みてもいいですか? GM:了解。では項目はえーと。【皓の容態について(情 報:UGN 知識:RV/医学)】かな。 満月:皓 君の容体と痣はイコールって事すかねコレ。 GM:です。 満月:お ういえ。 劉斗:で は、<知識:レネゲイド>でリサーチを。アイテム込み。#19r10+11=27 27。 GM:こんにゃろう(何) まぁ充分です。では。 ●皓の容態について(情報:UGN 知識:RV/医学) 彼の身体を“毒”とも呼べる形で侵蝕しているRVの変異質。長期に侵された場合、ジャーム化乃至高確率で死に至る。 RVの変異と言う事もさながら、その“力”は、彼にその痣を穿ったものの妄執から来る影響も窺われる。 「感情を持つ」とされるRVを利用した“呪い”とも言うべき状況を、その痣は彼に対し作りあげているようだ。 GM:システム的に言って。E:《予告された終焉》 (LMp125)がかけられています。セッション終了までに効果を解除できない場合、死亡を確定とするEロイスです。 劉斗:ふ むふむ。 満月:ジャ ム化どころの話じゃなかった(何) GM:解除条件は、このEロイスを持ったジャームの撃破 がデフォですね。取り敢えずサーチからは以上です。 姫乃:新 サプリのEを早速使ってきましたねw 劉斗:「── 以上だ。治療方法は、この痣を植え付けた者を倒すのみだ」この内容を、かみ砕いた説明で皆に行う。 姫乃:「と いうことは……やはり、あのフードの少年を倒すしか方法はないというわけですね。」 耀:「痣 を与えた者、というのは、あの“太陽候補”でいいんでしょうか」 劉斗:「恐 らく」 姫乃:実 は、そのと言葉を濁して。「……………………その”太陽候補”が接触してきました。」 劉斗:「ふ む」 満月:「…… 札にする試験って話なのに、寧ろ殺そうとしてる……?」微妙に腑に落ちない表情しながらも、姫乃さんの言葉にはそっち向いて。 耀:「僕 もさっき一緒に会いました」頷く。 劉斗:「彼 は、何と?」 姫乃:「耀 くんとの合流地点で待ち伏せていました。警告と戦線布告という矛盾した言動をして去っていきました。」 劉斗:抑 揚に欠けた声はそのままで、些かの興味を示したかのように微かに眉を跳ね上げる。「ほう」 姫乃:「私 に耀くんへの”日常に帰れ”というご伝言を残した後、耀君に会った途端、宣戦布告をするという……恐らく。彼自身にも何らかの強制力が働いているかと」感 情とは別に、と付け加えて 劉斗:「矛 盾した内容か。…だが、理解できなくもない」思い返すように眼を閉じながら、眼鏡を指で押し上げる。 耀:黙っ て目を伏せる。 満月:「そ の候補だかの人って、こー……フード被った人?」目深に、とか。 姫乃:は い、そうですと頷きつつ、耀君の顔を伺う。 満月:「昨 日のと同じ人、なんかなぁ……」宣戦布告って意味合いでは確かに昨日襲ってきた人と同じ感だけど、とか腕組みつつ。 耀:「お そらく、那倉で僕に接触したのと同じやつ、だと思います」自分とした話を覚えていたので、と付け足す。 劉斗:「候 補者、か。UGNでは追加情報は掴めているだろうか?」 姫乃:「えぇ と……・今、集めてもらっている最中ですね。そろそろ追加報告があがってくる頃合いかと。」 GM:ではリサーチいきますか。あと、これは劉斗さんな ら分かるかな。時間的に、貴方がUGNから札の後継試験の話を受けた──つまり、皓が襲撃された時間と、時間と、耀が少年に遭った時間に、あまりずれはな いはず。 劉斗:ふ む。了解です。同一人物であるという確信が持てていなかったけど、ついでに調べてもらおう。 耀:む しろ何人いるんだ状態だしな…。 GM:【“太陽候補”(情報:FH/裏社会)】です。完 全に成功する為にはかなり高めの達成値が必要ですね。 耀:お お(何) 劉斗:こ こで失敗しても、まだシーンはある。ので、思い切ってやってください(何) 姫乃:……………… 全力で、行きますね! 情報:<情報:FH>に「サポートプログラム」をD《器物使い》でインストロール! そして「コネ:要人への貸し」と 《天性のひらめき》を使用! 侵蝕:63%へ #10r8+4=41 41で。 劉斗:よ し。 GM:ちっ。40出たか。では。 ●“太陽候補”(情報:FH/裏社会) フードを目深に被った推定、高校生くらいの少年のOV。背格好は耀に近いものの、その顔は現在遭遇したものは誰もきちんと目撃してはいない。 現在継承試験中の“札”。但し、彼の行動には矛盾が見られる。 己の昇格ではなく、過去の“太陽”への干渉・勧誘といった言動が見え隠れしているように思える。 あるいは、過去の“太陽”を除外することで、その昇格をもくろんでいるのかもしれないが、その意図は不明。 大和大学病院長の手によって作られた“作品”のひとり。但し、識別的に失敗作とされている。 破棄決定後、『再利用』という名目でarcanumセルの下位組織に譲渡された。 自分とは違う道を歩んだ“太陽”の存在に執着し、それらを貶め、壊すことを至上として、現在は行動している。 複製体としてのオリジナル兆候は、彼の肉体ではなく、その血により濃く現れた様だ。 GM:以上。全部出たよ! 姫乃:よ、 よかった────(安堵)姫のん、仕事しました>< 耀:あ りがたい! 劉斗:あ りがたし! 耀:そ してこれ俺が恨まれてる感あるじゃーんやだー!(何) GM:というか、彼の様な数々の失敗作を経て、耀、君が 出来てるんだよ。 耀:そ れは嫌と言うほど知っています(うん) 劉斗:兄 だった(何) 耀:そ うか兄か(何) 満月:そ れはまぁ、そうだろうな……(何) 姫乃:で しょうね……そして、再利用と。
姫乃:「……………… えぇと。追加報告は以上になります。……どう評してよいものか」眉根に皺を寄せて、沈痛の表情で呟く。 劉斗:「結 構」それ以上の憶測は必要ないとばかりに、冷たい声が遮る。 満月:…… ところでこれ、耀君とこに来た人と私らのとこに来た人はつまり同一人物って判断で良いんすかね? それとも失敗作の人が複数人動いてるって事っすかね。 GM:いえ。それについてはさっきの情報にヒントが出て る。 劉斗:恐 らくは従者ではないかと。 耀:な るほど。 GM:そうです。 満月:な るほど、そっちか。その血により濃く現れた、って別に皓君的性格が血に混じってるって意味じゃなかったのね(何) 耀:「… 他の個体は、すべて破棄されたと思っていたんですが」それだけつぶやいて。 劉斗:「抜 け目のない“創り手”だ」 満月:「し かし……なんだっけ、複製? 酷いこと考える人がいるもんすな、コレは」いまいち理解してない顔で。皓君と耀君の複製体か、と勝手に判断づけた。 耀:満 月の言葉には苦笑してみせる。 満月:非 日常の日々だとは言え、現実味の帯びないレベルの話にむーん、と微妙な表情浮かべつつ。 劉斗:「理 解が及ばない方が良い事もある」 姫乃:「理 解が及んだとき、その領域に踏み込んでしまうのでしょうね」これがarcanum……虚空に消えるような小さな呟きを漏らし。その視線はどこか遠いところ を挑むかのように鋭くなった。
劉斗:昏 睡する皓を見下ろしながら、苦々しく呟いた。 劉斗:“此 奴”は、そんな領域に自ら身を投じたのだ。──いや。誘い込んだのは、己か。 劉斗:表 情は変えないまでも、心の中で幾度も繰り返した疑問を呈する。 劉斗:「… だからこそ、このままにしておくつもりはない」 耀:つ ぶやきに、鳥越を見る。 劉斗:身 を預けていた壁から背を離し、腕組みを解いた。 耀:「い まのところ、あっちからは仕掛けて来ない。なら、探しに行くしかないですね」 満月:「ど ちらにせよ、このままこー君を見殺しにするって事は出来ないすよ。流石に」本当になんでこんな事になったのか、と額抑えて。 姫乃:「…… ですね。感情うんぬんを切り離して考えた場合、もうやることは決まったというか……後は、各人の気持ちの問題になってしまうのでしょうね」 姫乃:い やだなぁと小さくごちて。上原くん思いだしちゃう。と誰にも聞こえないくらいに呟く。 GM:貴方がたが話すうちにも、横たわった皓の身体の痣 は、じわりと広がって見えた。──恐らく、この痣が彼の身体を完全に染めるまで、そう時間はないだろうと察せられる。 耀:「あ の“太陽候補”が、この試験こそ望みだというなら、最後までつきあう」それだけだ。呟いて、皓の痣をじっと睨んだ。 劉斗:耀 の視線を受けて、口を噤んだ。このままにしておくつもりはないのは、“二人共”を、だ。 劉斗:失 いつつある太陽を、帰す。短くも長い夜となりそうだ。 GM:
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MiddlePhase7 『彼の心』 ScenePlayer“踊る剣姫”神楽堂姫乃&“天からの歌声”晃野満月 Scene:郊外 登場:不可
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満月登 場侵蝕率:64→67% 姫乃登 場侵蝕率:63→72% GM:Oh……。 姫乃:逸 品を使用しますね><(63→66%)はわ。よかった…… GM:良かったよかった。 支部での合流と今後の方針を話し合い、先ずは、元凶とも言える“太陽候補”を探すことになった。 何とはなしに出来た組み分けにより、貴方がた二人は、支部周辺を探索することに。 とはいえど、特に居場所に当てがある訳でもなく──手がかりのない時間だけが、暫らくは虚しく過ぎた。 満月:直 ぐに見つかるだとかは流石に思ってなど居なかった。……とは言え、ここまで見事な空ぶりになるとそれはそれで気持ちが重い。小さくため息を漏らしながらも 辺りを見渡す。 姫乃:足 取りが重い。額に浮いたわずかな汗が、探索の芳しくなさを象徴するかのようだった。「さすがに、当てどもなく探すというのは無謀すぎたのでしょうか……」 満月:「せ めてヒントなり何なりでもあればもう少し楽にはなったんだろうけどもなぁ……」鳥越さん達のほうはどうなんだろうと、片手に握る携帯見ながら。 姫乃:元 より知覚系は特異な分野ではない。そういう意味では満月さんとのペアは配慮してくれたのだろうと推察する。 姫乃:「む しろ……一直線に駆け出した揚句、真っ先に目標と交戦した津嶋 皓君は素晴らしい才能の持ち主というべきでしょうか」 姫乃:半 分冗談、半分本気とも取れるような感心した素振りで何度か頷く。 GM:まぁ彼の場合はヒントはあったところはありますけ どね。 満月:そ うなんだ(何) GM:OPで耀についてささやかれてますし。 満月:「足 が速いからな、彼は。かつ、相手が誘ってたってなら尚更だ」瞬発力では自分も負けちゃないんだけどもな、と溜息漏らして。辺りを探るような視線は変わら ず。 姫乃:「そ ういえば、お二人は仲の良い友達とお聞きしました。どのような関係だったのですか?」 満月:「へ? こー君とよー君? 親戚だと聞いた記憶あるけど」どのような関係か、と聞かれるような類だとあちらの二人の事かと思い。以前にそんな事言ってたし、と。 姫乃:あ、 いえと手をぱたぱたと顔の前で大慌てで振って。「晃野満月さんと津嶋 皓君とのご関係で…す…」最後は申し訳なさそうに尻すぼみになる。 満月:「あ あ、私とこー君か。ごめんごめん。……っていや、どのような関係って言われても……?」勘違いには素直に謝った上で答えようとして、止まる。友達以外で何 の関係が必要なん? 的な表情で。 姫乃:「少 し抽象的なご質問だったみたいですね。えぇと……、例えばUGNではチルドレン同士バディを組まされることもあるわけです。」私の「バディムーブ」もその 経験の賜物ですねと付け加えて 姫乃:「私 にも……長年連れ添ったバディ、相棒が…………”いました”。それで、ちょっと……日常的な人生を送った人たちのご関係について聞いてみたかったので す。」 満月:「……ぁー……」 過去形で察する。気まずそうな表情で、返答に困りつつ。 姫乃:ち なみに、上原 真くんっていうんですけどねと小さく呟く。 満月:「……っ ても、改めてご関係って聞かれてもなぁ。助けてもらったり助けたり助けてもらったりする友人、としか」大事だから何か二回言った。 姫乃:「相 棒ってそういう関係なんですよね」その返答に少しくすっと笑い GM:んでは。二人とも知覚よろ。高い方にイベント。 満月:ちっ かくー。#5r10+1=6 (六面ダイスにすり替えられた(´・ω・` GM:低くね? 満月:気 持ち的に焦って集中出来てないんですよ(棒 姫乃:#3r10 エンハイ/ハヌに勝てるか──!(何) #3r10=6 同点!(何) GM:同時か。では二人ともでいいや。 GM:そんなこんなで、虚しさをそんなやりとりでごまか しながら道を行く内に──二人の背後。たしかに、貴方がたに向かう視線を感じた。 満月:ん? と、何かに気付いたかのように。そしてちらりと後ろを振り返る。 GM:適度な距離を保って、ついてくる。フードを目深に かぶった──姫乃さんには今朝方見た姿。満月さんは昨夜見た相手かな……とは思うものの、多少雰囲気が違うように感じた。 姫乃:目 線で満月さんに合図を送り。黒髪を揺らして後ろに声をかける。 GM:二人がこちらに気付いた様ならば、彼もまた、足を 止める。そのまま距離は詰めることなく。 姫乃:「何 の御用でしょうか? ────“太陽”を求める御方」 満月:「…… 追ってるつもりが、逆の立場ってなぁ」餌か私らは、と小さくぼやく。 少年:「……そっちの“太陽”は、結局帰らなかったんだ ね」 GM:押し殺した声は、満月さんも確かに昨日聞いたそれ と同じだと思えた……ものの、どこか、違う。と思えた。 満月:「其 方さんがある意味でご招待してきたって話でしょうに」そら来るよ、と返答しつつ。 少年:「……招待したのは僕じゃない」ふる。と小さく首 を振って、そこははっきりと否定した。 姫乃:「あ の人の心情は、貴方の方が詳しいでしょうに」なら、なおさらこうなることはわかっていたんじゃないですか? と問いかける。 少年:「そうだね。分かる気はする。……けど、僕は、そ う言う意味ではもう一人の“太陽”のそれも解ると思う」
少年:「彼は、このまま帰る方が、彼自身の為だ。もう一 人の“太陽”は放っておけばいい。それだけの、話だよ」 満月:「そ の行動が出来る二人だと思って言ってるんかね、それは」 姫乃:「……………… 私には。たとえ影に怯えることになるよりかは。ここで断ち切りたいと思うほうが理解できます」何より、あの人が見ているのは本来の太陽ではなく、そこに巣 食う食虫植物の方が恐いのでしょうと。 少年:「……君達は、“僕”の事を調べたんだろう」今の 満月の言葉から踏み込んだものを察して、俯いたままだった顔を上げた。 姫乃:「えぇ。 失礼ながら、少し調べさせていただきました」少し申し訳なさそうな声音を滲ませて。 満月:「結 果としてはそう言う形になった。そう言う意味では悪いとは思ったさ、誰だって知られたくない事情やら何やらはある──けど、だからって其方の事情と此方の 事情はまた違うんだ。私らはこー君を助けたいんだよ」 少年:「なら……そうだな、君達は、今の僕の矛盾がおか しく感じる筈だ。“僕自身”は、彼に、ここに来てほしくはなかった」 姫乃:少 し息を飲む。ごくりという唾を飲みこむ音が耳に聞こえるほどに。 少年:「でも、そうじゃないものが、この状況を作り上げ た」 満月:「そ うだね。まるで君の中に二人の人がいるかのようだよ」けど二重人格じゃないって話だしね、と聞いた話を。続けられた言葉にはふむ、と腕組みして。 少年:「──その相手に取って、この先は簡単だ。あとは 時間が経つのを待てばいい。そうすれば、“太陽”のひとつは確実に地に落ちるだろう」 満月:「そ れを見過ごせ、って?」地に落ちる、との言葉に軽く睨みつけつつ。 少年:「──君達にひとつ、助言をあげるよ。信用するか どうかは好きにするといい」 GM:満月の問いを遮って、彼は続けた。 少年:「すべての“太陽”の破滅を望むものは、“父”の 加護を受けて、簡単に表には出て来ないだろう」 少年:「──あるいは、誰かがその気を変えることが、出 来る人がいるかもしれないね」 少年:「そうすれば、君達の望むもうひとつの“太陽” が、君達の前に上がるかもしれない」
満月:「父 の加護なぁ。よほど過保護なお人のようで」肩竦めながら。さっき聞いた、どっかの病院の病院長だかの人かな、とか。 姫乃:「── ゼウスは、汝が生み出せしアポロンを愛す、と。」そういう意味でしょうか? と小首を傾げて問う。 GM:どうかな。とそれには呟いて。そのまま、彼は応え ず背後を向いた。 満月:「ま、 良いさ。余り人を疑うってのは好きじゃないんでね、私は。……その情報はありがたく受け取らせて貰うよ」あっさりと頷き。去る様子なら此処は素直に見送る 姿勢。 姫乃:ど こか寂しげな表情で、その後ろ姿を目で追う。そして、一言ボソッと呟く。 姫乃:……………… でも、その孫、アスクレピオスはゼウスの雷に打たれて死ぬのに、と。 満月:「…… とは言え、その父って人の気を変える方法ってなぁ……?」 満月:何 にせよ、有益な情報には違いない。素直に信じて──鳥越さんの携帯番号を探す。あの人なら、なんか病院関連のコネとかいっぱい持ってそうな気がする! 満月:まぁ ともあれ鳥越さんにカクシカで今言われた事流しますね。 満月:「── 何にせよ、私らは一旦戻ろう。さっきの話だと、このまま無闇に探してもこれ以上の成果は正直出て来なさそうだ」連絡をざっくりと入れれば携帯ぽっけないな い。 姫乃:「そ うですね」もしかしたら、彼も。そのことを気遣って出てきたのではないでしょうかと呟く。 姫乃:少 し優しすぎる発想でしょうかと自嘲気味に呟いて 満月:「よ く分からんけども、さっきのフードの人は皓君や耀君の意識受け継いでるみたいな感じなんでしょ? だったら、そう言う事なんだよ」優しいからね、と少し苦 笑して。 姫乃:そ うですねと鏡写しのように苦笑して。「では、戻りましょうか」 満月:「そ うだな。容体も心配だし」 姫乃:手 土産にアイスでも買っていった方がいいのかしらと黒髪を揺らしつつ首を傾げる。 |
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MiddlePhase8『愉悦』 ScenePlayer“烈火の仮面”鳥越劉斗 Scene:郊外路地 登場:耀のみ可
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劉斗登 場侵蝕率:62→69% 耀登場 侵蝕率:65→75% “太陽候補”の探索中、満月から連絡があった。──候補者の一人と接触したのだという。 彼は、少女二人に謎めいた伝言を残し、去っていった。その内容は抽象的ではあったものの、自分には内容に察しが付いた。 “父”は、自分の接触を待っている。と。 劉斗:「──…… ふざけるな」 劉斗:掠 れた声で呟く。手にした携帯は熱で歪み、溶けたアイスクリームのように垂れ落ちた。 劉斗:肉 と金属の焼け焦げた匂いが周囲に広がる中、暫くは沈黙の中に。
耀:「……… 劉斗、さん?」傍で連絡の様子を見ていたが、ただごとではない反応に不安げな顔をする。 劉斗:険 しく強張った顔を取り繕いもせずに、顔を上げる。 劉斗:怜 悧に整った顔は、血の気すら引いて蝋のように白い。掛けられた声が誰のものかさえ理解していないような目で、機械的な動作で耀を見た。 耀:見 たことのない鋭い視線を向けられて、思わずびくっと身をこわばらせる。「劉斗、さん。…大丈夫、ですか」 劉斗:「…… ああ、問題は、ない」怯えたような眼差しに、怒りで失い掛けていた冷静さを取り戻す。 耀:「晃 野さんたちは、何と?」言葉を選びながら、電話の内容をたずねる。 劉斗:眼 をきつく瞑り、強張った体内に酸素を取り込もうと、大きく息を吸った。「皓を助けたいならば、俺に……奴に、“頭を下げて頼れ”と言ってきた」 耀:「え…」 奴、と聞いて想像くらいはつく。怪訝そうに眉を寄せて。 劉斗:「父 に頼れと」 耀:「… やっぱり、あの人が糸を引いてるんですか」 劉斗:「そ うだ。太陽の札に関しては、奴が全てに一枚噛んでいる」 耀:そ れもそうか、と目を伏せる。
劉斗:閉 じていた瞼をゆっくりと開く。暫しの沈黙の後に、溜息をつくように零した。 劉斗:「ど うするべきなんだろうな…」曖昧な物言い。ここに来て、初めてかもしれない“迷い”が口をついて出る。 耀:「劉 斗さんが、そこまでする必要は、ないですよ」俯いたまま、言い出しにくそうに。 耀:「劉 斗さんにとってあいつが重要な存在で、あの人によって奪われてしまうことも、きっと許せないんだってことは、分かるつもりです」 耀:「け ど……あなたが、あの人への感情を押しとどめて頭を下げるほどのものとは思えない」 耀:「そ もそも、あいつの迂闊で始まったことです!」顔をあげて、どこか泣きそうな顔で叫ぶ。 劉斗:「………」 耀:「あ いつだって、分かってるはずだ」 劉斗:火 傷をしていない方の手を伸ばして、耀の頭の上にぽんと載せる。「………耀。お前は…本当に、俺をよく理解している」 耀:戸 惑った表情で言葉を切り、すがるように鳥越を見上げる。 耀:「そ んなことは、ないです。僕はただ……多分、そんな劉斗さんを、見たくない」それだけなんです、と小さく続けて、また俯いてしまう。 劉斗:「… 俺は、この状況を、誰よりも嫌悪している──だが、最も嫌悪しているのは、この状況を創り出した俺自身に対してだ」躊躇いを誤魔化すように、空を仰ぐ。 劉斗:「… 誰にも言ったことはないが……俺は、自分が複製体だと思っていた時期があったよ」 耀:え、 と声を漏らして頭を上げる。 劉斗:「奴 のDNAをそのまま受け継いだクローン。笑ってしまうだろうが、俺には、あいつと異なる点を探すことに躍起になっていた時期があった」 劉斗:「だ からだろうか──つい、肩入れをしてしまった」 耀:僕 にですか、とは口に出さず、その顔を見つめる。 劉斗:「そ して、今の状況を作り出してしまった。俺は、自分と向き合わなければならない」一つ一つの言葉を口にするにつれ、確固たる意思を自ら積み上げてゆく。 劉斗:「逃 げられない。逃げるつもりはない」 耀:「…… いいんですか」 劉斗:「あ あ。薄っぺらいプライドのために、本当に重要な魂(プライド)を自ら捨て去る事こそが、俺にとっての“死”だ」そう言いきって、耀の髪の毛をくしゃりと撫 でる。 劉斗:「だ から俺は、火鷹に…“父”に会う」 耀:泣 き出しそうな、子犬のような表情をして鳥越を見上げて。 耀:「…… わかり、ました」あなたが決めたなら、と頷いてみせる。 劉斗:「お 前にそんな顔をさせてしまったな」すまない、とでも言いたげに、微かに口元で笑って。 劉斗:「こ れが終わったら、皓を泣かせてやろう」 耀:「は い」つられて少し笑った。
名刺に記載されていた駅前の割と高級めのホテルに、滞在している旨を知り、そこへと足を運んだ。 ロビーの受付でアポイントを告げると、心得たかのようにベルボーイが、スイートへの直通エレベーターに誘導する。 そのまま。最上階まで止まることなく上がった先、扉が開くと、目の前には部屋へと通じるドアがあった。 劉斗:「此 処でいい」ベルボーイを下がらせて、扉をノックした。 GM:その言葉に、ボーイは貴方の背に一礼したまま、閉 じるエレベーターの中に消えた。 ??:「開いてるよ」どうぞ。と聞き覚えのある声が、入 室を許可する。 劉斗:失 礼するとも言わずに扉を開けて、ゆっくりと室内を歩く。そして、自分とよく似た顔立ちを持つ初老の男の前に立った。 火鷹:「やぁ、ようこそ」 GM:その様子に、悪びれもなくカウチに足を組んで座っ たまま、貴方の父は微笑みを浮かべながら手を広げた。 劉斗:ま だ治りきっていない、火傷で引き攣れた手を強く握り込んで。 火鷹:「で、どうしたんだね、今日は」 GM:珍しいね。と言わんばかりに鷹揚に、彼は息子のそ んな様子を下から眺め見た。 劉斗:眼 鏡を外し、真正面から彼を見据えて口を開く。 劉斗:「忠 告ありがとうございました。…貴方を頼りに来ました」貴方の希望通りに、ね。憎悪や悪態といった全てのものを深く呑み込んで、頭を下げる。 GM:ほう。と驚いた仕草でその様子を黙ったまま見る。 劉斗:「隠 された“太陽”の候補者を、表に出していただきたい」 劉斗:下 げた頭をそのままに、願いを口にした。 火鷹:「──……いいだろう。愛すべき我が子の頼みだ。 おまえの頼りには、応えよう」 劉斗:「あ りがとうございます」 GM:その言葉、仕草に、満足げに頷くと、火鷹は立ち上 がる。 火鷹:「折角こうして来てくれたんだ。昼食でも取って行 かないかね」 火鷹:「おまえの親として、たまにはご馳走してやりたい ところだからね」どうだい? と含んだものもなく、楽しげに訊いてくる。
GM:そうかね。と応える声は残念そうに響く。 火鷹:「劉斗」 劉斗:そ れでは、と。この場を辞そうと頭を上げたところで。掛けられた声に眼を向けた。 火鷹:「次は、その他人行儀は改めていただきたいところ だね。期待しているよ」 GM:忙しいのだろう。と、それ以上引きとめることはせ ず、窓に寄る。 劉斗:「前 向きに検討しましょう」 火鷹:「夕刻ごろには何らかの動きを見せてあげよう。そ れまで待ってるといい」 劉斗:「── では」 劉斗:そ の背には黙礼を。そして、居心地の悪すぎるこの部屋から静かに退出した。
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MiddlePhase9『刹那の視線』 ScenePlayer “祝福の双児”穂刈耀 Scene:UGN黒巣支部 登場:可
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GM:登場どうぞ。シーン前半は何方が出ても構いませ ん。 耀登場 侵蝕率:75→84% GM:……やばいなー(棒) 耀:わー もうマシラがうてるー 満月:お めでとうございます(棒 劉斗登 場侵蝕率:69→79% GM:後半であらぶり過ぎてますね(汗) 劉斗:ふー…。 ちょっと煙草吸ってくる(何)(69→74%) 満月:こ の弟子にして師匠(省略されました 耀:逸 品持ってない弟子です(何) GM:満月さんと姫乃さんはどうしますかね。 満月:お 見舞い行く行く(><。 満月登 場侵蝕率:67→70% GM:3人かな。では進めますね。 支部に出向していたWHより、連絡が入った。半ば昏睡状態であった皓の意識が戻ったと。 取るものもとりあえず、彼の病室に戻れば、確かに、どこかぼんやりとした様子で天井を眺める彼の姿があった。 ──だが、その身に刻まれたかの痣は、確実に、明らかに。朝のそれよりもその身に広がって見えた。 満月:「こー 君!? 目が覚めたの!?」静寂の部屋を切り裂くようにバーンと力任せに扉開けて慌てて入ってきた。 耀:あ んまり音を立てない方が、とは思ったけど、言うのも野暮だなと思ってそのあとに続いて病室へ入ろう。 GM:彼の点滴を換えていた医療担当のエージェントは、 流石にそれについては嫌な顔をしてきますが(何) 満月:そ の視線に気付いたら流石にバツの悪そうな表情します(何) 満月:そ して駆け寄ろうとして──止まる。前見たときよりも更に広がる痣に気付いて、不安そうな表情に。 エージェント:「心配なのは分かりますが、あまり大騒ぎ はしないでくださいね」やんわりといさめるように言って、部屋の主と来訪者の視界を遮らないよう、ベッドから離れ、貴方がたに一礼して退出していった。 満月:す みません、としゅんとして。そしてそろりとベッドに近づく。 GM:その様子に苦笑して。皓の方は身を横たえたまま で、ゆるりと視線を投げた。 皓:「……ごめん、心配、かけたみたいで」 GM:囁く様な声は、掠れて響く。良く見れば、右腕から のそれは、彼の喉を超えて頬まで侵蝕を見せていた。点滴は痛み止めだろう。麻薬でその痣の苦痛を誤魔化すくらいしか、今、彼に対する手立てはないことがう かがえる。 劉斗:医 療担当のエージェントと入れ替わる形で、黒い影が静かに室内に入ってくる。 耀:満 月より少し後ろに立って、険しい顔でそれを見ている。 満月:「ほ…… 本当だよ、もう! 一体どれだけ人の寿命縮めさせたら気が済むんだよ、君は!」掠れ声に、一瞬気が引けるものの。それでも、何時も通りにしないとと思い、 あえて何時ものような言い方で。 満月:鳥 越さんだけじゃなくてよー君まで来てるんですよ! と、見かけぷんぷんさせながらも少し立つ位置をずらして2人を見せる。 皓:「うん……でも、実際、こうなると……満月さんに当 たらなくて、良かった。って、思うよ」 GM:満月さんの言葉には苦笑で応え、指された視線の先 の二人にも。微かに頭を下げた仕草を見せた。 満月:「…… そりゃ、私だって痛いのには当たりたくないさ。その意味では感謝しているよ。けど……けど、だからって……」 満月:当 たらなくて良かった、と言われれば表情を落とし。 ……寧ろ、あの時の自分にあてて、今の状況を肩代わりしたい気分。 劉斗:眼 鏡を外して、眉間を指で強く押す。その緩慢な動きからは、どことなく深い疲労の色が窺える。 皓:「すみません……二人とも、……っ」 GM:その動きだけで、ただ、息を呑む。容態は、確実に 朝よりも悪くなっているようだ。 耀:「たっ ぷり反省してろ」ふい、と顔を背けてそれだけ答える。 皓:「──……何か、どんな風になっても、今回は……皆 に、迷惑かけてるみたいだ、なぁ」 GM:耀の悪態には、ただそうぼやきに似た形で苦笑し た。 劉斗:「何 度目だろうな。もう、数えることすら馬鹿らしく感じているが…敢えて言わせて貰う」額に手を当てたまま、指の隙間から皓を見て。 劉斗:「無 様だな、皓」 劉斗:労 う気持ちの欠片もなく、淡々と言い放った。 皓:「……本当ですよ。もう、何度言われたか……数えき れません」 GM:はは。といつものように笑おうとして。けほりとむ せた。 劉斗:「そ れでも性懲りもなく、友を庇って自ら凶刃の前に立つか。まったく」──困ったものだ。仰ぐように顎を上げて身を反らし、大きく肩で息をついた。 劉斗:「そ の選択に満足しているうちは、お前は決して変わらないのだろうな」 GM:けふ、こふ。とそのまま喉のつかえを吐き出すよう に数度繰り返し。 皓:「──これが、最後にならなければいいんですけど」 いや、その方がいいのかな。考えあぐねた様に軽く眉根を寄せつつ。 満月:「別 に迷惑かけるかけないは良いん……いや良くないけど。良くないけど、ある意味互い様だし、それは横に置く。今は横に置く」 満月:「…… 今は、ともかく君が無事で本当に良かったんだよ……!」いや無事とも完全には言いきれないけど。それでも、と。 満月:「最 後になんかさせないよ。と言うかそんな縁起でもない事言わないで」化けてでるぞ!と、どっちが最後になるのか分からないような科白でぷんすか。 皓:「……満足、じゃなくて。傍にいる人が……傷つくの を見るのが、ただ、いやなだけなんです、けど」 GM:はふ。と疲れた様にゆっくりと劉斗さんにはそう答 え。 皓:「ホント、心配かけて……ごめん。ありがとう、満月 さん」 GM:次に、傍に立ったクラスメイトを見て。何とかいつ ものように笑ってみせた。 満月:「…… それは私だって同じなんだよ……」誰かの傷つくところを見たくない。だからこそ、彼の行動も理解できる。理解できるからこそ、ある意味悔しいこともある。 満月:何 時ものように笑う彼には、此方も泣き笑いを含めたものであるが、同じように笑い。 劉斗:「フ ン。今は苦痛に悶えながらそこで寝ていろ」鼻で笑って見下ろして。 皓:「酷い……言い方ですね」まったく。と、それにはた だ苦笑を返すしかないといった具合に小さく首を振って。 劉斗:「後 の事は気にする必要も無い──では、またな」 劉斗:こ の部屋では煙草も碌に据えない。ケースから取り出した煙草を不満げに指で弄びながら、この部屋から出ていく。 GM:すみません。と囁く様な声を零しつつ、この部屋 で、たった一言だけ自分に投げた切りの少年に、皓は視線を投げた。 満月:「…… このままで終わらせるだなんて、絶対にさせないから。今日こそは私が君を助けるんだ」 満月:何 時も助けられてばっかだし、助けっぱなしの勝ち逃げは許さないぞ! 的に言いきって。耀君にどうやら用事があるらしい事を察すれば、鳥越さんに続いて退 出。
GM:交わされた視線に、貴方をここに留めたいという意 志を感じた。 耀:「…… なんだよ」 皓:「……ちょっと、いいかな。耀」 GM:苦痛の最中でも、何とか、半身を起して。二人きり になった部屋で改めて彼を見た。 耀:「お となしく寝てたほうがいいんじゃないのか」ため息まじりに言って、ベッドの傍まで寄る。 皓:「君達が……行ってからでも、それは、充分に……時 間があるから」 GM:ふる。と首を振り、軽く冷や汗の浮いた身で、疲れ た様に大きく息をついた。 耀:「そ れだけ辛そうにしてて、わざわざ何か言いたいことがあるのか」 皓:「──僕を、今のような……状態にした奴のこと」 皓:「……彼は、君と同じ、なんだよね……ある意味」 GM:苦しそうに息をつきつつ、それ以外の理由からも、 さっきより落ちた声で零した。 耀:「……」 むすっとした顔のまま聞く。「ある意味もなにも、同じだよ」 GM:そうか。と、それにはため息のようにあいづちを撃 つ。 耀:「僕 は少し運が良かっただけだ」良かったのかどうかは分からないが、と内心で呟く。 皓:「……なら、君は……僕より彼の声が……届くんだろ うね」 耀:「な んの話だ」 皓:「──……本当はさ。こうして……君達に任せたま ま、ここで待ってるだけ……なんて、したくない」 耀:深 い深いため息。 皓:「彼に会って、何で……こんなことを、しなく ちゃ……いけなかったのか、って。訊きたかった」 GM:ゆっくりと話す。文節が不必要に途切れるのは、確 実に、声をあげるだけで消耗しているのだろう。 皓:「──……耀」 耀:「…… なんだよ」視線だけで答えようとしたが、負荷を考えて声に出す。 皓:「結局、遠くにいるはずの君に……こうやって、迷惑 かけてるね、僕は」漸くのようにそれだけ言って、顔をあげた。右頬に普段と違う色が侵蝕しているのが、熱に浮かされた目線もあって、やけに痛々しく映る。 耀:「そ う思うなら、行動で改めろよ。一人で候補のところへ行くなんて、ばかげてる」 耀:痛 々しい痣と、弱り切った皓の状態に、おもいっきり顔をしかめて見せる。 皓:「……迷惑ついでに……頼むよ。──彼の声が、君に 届くなら……その逆も、然りなら」けほ。と一旦むせることで言葉を切って。 皓:「彼の言葉を……聞いて来て欲しい。僕の代わりに」 耀:「な ぜ“太陽”を落としたいのか、って?」 皓:「それもある……でも、彼の本当の望みは、何だった んだろう……って。ずっと、気になってた」 耀:「本 当の望み?」 皓:「こうなる……前に、彼の眼を見た時から、ずっ と。……君なら、それが判るんじゃないか……って。そう、思うんだ」 皓:「──君が僕を避けるように。きっと、僕にはわから ない事なんだろう、って思うから。君に……任せたいって、思ったんだ」 耀:「…… 正直、そんなこと自分でやれって言いたいけど。お前が誰かに頼むなんてめずらしいから、うけてやってもいいよ」もっと早いうちに他を頼れよな、とも付け加 えて。 耀:「で も、お前は勘違いしてるよ。僕とあいつ…もしかしたらあいつらは、同じだけど違う。僕はこうして生かされたけど、あいつらはそうじゃない。だから、多分僕 にも分からない」 耀:分 からない、ということに関して、嬉しいでも悲しいでもない、事実だからという態度でそう言い切る。 皓:「……そうか」 耀:「そ れでも、聞いてきてはやるよ。だからそれまでそこでおとなしくしてろ」 皓:「分かった。……ありがとう。頼んだよ、耀」 GM:それだけを漸く告げて。笑いかけ……ぐらりと身が かしいだ。熱と、戻って来た苦痛に、気を張っていた意識が途切れたのだろう。 耀:もー、 そんなことされたらうけとめちゃうでしょ!!(何) GM:受け止めてくださいよ(何) 耀:「馬 鹿、辛いなら横になってろっていうんだ……」咄嗟に支え、顔を見て舌打ちする。 GM:軽く顰められた瞼は完全に閉じてますね。今の耀の 悪態も届いたかどうか。 耀:届 いて無くても言います(笑) GM:おういえー(ぁー) 耀:皓 をベッドへ寝かせ直してから、部屋を後にしましょう。 耀:「抜 け出したり余計なことしたら、今度こそ斬るからな」言って、ドアを閉めた。
耀:廊 下を進んで、ソファのところで待っていた二人に合流する。「すみません、お待たせしました」 満月:「ぁ…… な、何話してたの?」足音に気付いたら、顔を乱暴にぐしぐし拭って。微妙に目が赤いのは多分気のせい。 劉斗:煙 草を咥えたまま、顔を向ける。 耀:「あ いつらに聞いてこいってさ。何が望みなのか」満月の様子には気づかないふりをして、肩をすくめてみせる。 劉斗:「成 程」 満月:「そ、 そっか……」返答には素直に頷き。──しかしよくよく考えてみれば、何でわざわざこー君やよー君の複製体なんて作ったのかなぁ、とか。この世界の人たちは 時々訳が分からない。 耀:「本 当は自分が行きたいとか言ってたので、もっと反省しろって言っておきました」 満月:「非 常に正しい判断ですね」休んでろって言ってるだろうに彼って人はー!? とちょみっと頭抱えて。 劉斗:「自 分を知りたいという事は、人が抱える本質的な欲求の一つだ」 耀:「次 に会ったら、聞いてみますよ」会えればいいですけど。とひとりごちる。 劉斗:「自 分を理解されたいという事もまた、人が抱える欲求だ。聞いてやるといい」頷いて、煙草の火を灰皿に擦りつけて消した。 満月:「会 えれば、じゃない。会うんすよ。……なんか並々ならない事情もあるっぽいから、私はこー君助ける事でしか突っ走れないですけど」 劉斗:そ ういえば“彼”には名があるのだろうか。徐々に傾きつつある陽を窓から眺めながら、ぼんやりと思った。 満月:「だ からこそ、そっちの話はよー君にお任せする姿勢ですよ。……そっちはお願いします」 耀:「あ あ、分かってる。もともと、僕も無関係な話じゃない…いや、僕のしがらみでもあるし。決着はつけるよ」頷く。 劉斗:こ の感覚。どこか懐かしさすら覚えながら、二人を眺めた。 満月:「頑 張ろう」同じように頷き。何時ものように笑って見せた。 耀:じゃ あ満月にロイスとっておこうかな。 GM:ほいどうぞ。感情も提示してくださいませ。 耀:■ 好意/□隔意 で。あと、PC間ロイスを忘れていたので。姫乃に ■信頼/□隔意です。 満月:じゃ あ私もよー君に■友情/□不安でロイス取ります(`・ω・´ GM:ほいほい。 劉斗:耀 のロイスをSロイスにする。彼に抱く感情は、皓に対するものとは異なる。恐らくは、“弟”のように思っているのだろう、自分は。 満月:あ と、此処まで来たんで流石に今回はシナリオロイスのこー君をSにしておきます(何) 耀:S か…(嫌そうな目で皓を見る) GM:(みぃ) 耀:取 るなら候補の方なんだが、こう、な?(何) GM:どうしますかね(棒) ロイス取得はPC/PLの 気の持ちようだと思ってるので僕はなにも言わない。 満月:ダ イスで決めよう(`・ω・´(何) 耀:1 なら皓 #1d2=2 残念(何) GM:残念て(笑) 劉斗:空 々しい残念だった(何) GM:なら指定いすればいいじゃない(笑) 耀:保 持はさておき候補をSにしておきますか。 GM:はい。姫乃さんは特にないかな。 姫乃:あ、 えーと。シーンに出ていないので、取得は控えておこうかなと GM:はい。 三者三様の決意を見せるドアの奥。再度気を失ったように横たわった少年が臨める窓の外。 離れたそこにある木の枝が──小さく揺れた。 |
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MiddlePhase10 『堕つる陽』 ScenePlayerNone Scene:─ 登場:不可
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音も立てず、かざした手に止まる歪な鳥は、自身の一部だからだからこそ、だろう。重さも感じずに収まった。 それを黙ったまま、彼は見つめ、忌々しげな息を吐き捨てる。 結局、あいつからは恨みの言葉は少しも出なかった。 夕べよりこちら、“毒”を打ち込んでからを観察していて得られた結果がこれだ。 「……何なんだってんだ」 誰にともなくそう毒づく。その背後に、気配を隠すことなく近づく者がいた。 「君の期待には彼は応えなかったようだね。……そろそろ、ただ待つだけの時間も退屈だろう?君からここで動いてみてもいいのではないかね」 「……何故そんなことをする必要が?ここで待っているだけで、僕は“太陽”のひとつを確実に落とせるというのに」 「“君とは別の君”は、了承したよ。いずれ、彼らを君の元へ送ってくるだろう」 「──……」 その言い分には、ただ、絶句するしかなかった。 “太陽”のコピーとして“失敗作”とされた自分が生み出した、人形でしかないはずの存在。 それは、製作者の意図をより濃く受け継いだように、自発的な意思を持つに至った。 そんな存在を『支配』するにはただ徒労が伴うことに気づいて。ただその意思のままに、せいぜい監視程度に行動の掣肘を留め、今回のことを成した。 ……それでも、自分たちとは違う道を歩んだ“太陽”を目の当たりにする度に、衝動のままにその意思を己のそれに書き換えてやってきた。 そう出来る事こそが、自分がそんな人形より優位の存在だと。そう思ってきたのに。 ……目の前にいる、この自分の“父”だという男は。 自分を、その人形と同じだと──いや、自分よりも先に、その人形へと話を持ちかけたことで、それより劣る存在だと、今、断言したにも等しいのだ。 「──……、……いいさ。あんたの、意図は、良く判った……」 ただ、震える声で。ゆっくりとそうこぼす。ふらり。頼りなく立ち上がり、この後に及んで穏やかな表情を見せる男を、昏い眼差しで見据えた。 道は、既にひとつしかない。自分が自分であり続けるための道は。 「僕は、“太陽”を掴んでみせるさ。必ず」 そのために。対峙しよう。己を置き去りにして昇った“太陽”に。
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Climaxphase
『試験開始』 ScenePlayerAll Scene:郊外廃ビル群
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耀登場 侵蝕率:84→89% 劉斗登 場侵蝕率:74→84% 満月登場侵蝕率:70→75% 姫乃登場侵蝕率:66→70% GM:これは二人ほど開幕100%の可能性もある な……。 劉斗:最 後の1本残ってたかな…(何) 満月:2 回使ってはいましたな、確か。 劉斗:ま あ、開幕100%もたまにはいいよね。このままで。 GM:はい。 GM:支部から見える太陽が、ビルの陰に隠れる頃。その 日を背に背負う形で、昨夜寄り何度か目にするフード姿の少年が、支部へと訪れた。 少年:「──貴方がたを迎えに来ました。もうひとりの “太陽”のところへ、僕が案内します」 GM:どこか、憂いを込めた声音と口調で、そう言って、 彼は被っていたフードを取った。──耀には3度目、姫乃には2度目。そして、劉斗と満月には初めてでありながら、見覚えのある顔がそこにはあった。 劉斗:あ の男は約束を違えなかったようだ。無言のまま、僅かに口の端を歪めた。 耀:驚 いてみせるということはないが、そばに立つ鳥越の気配の変化を感じ取って、自分はいっそう表情を引き締める。 満月:改 めて顔を見れば、本当にこー君やよー君に似てるんだなぁと。奇妙な感覚を抱きながら、まじまじと彼の顔を見る。 姫乃:フー ドを取った顔と、隣に佇む人の顔をそっと見比べる。 少年:「歩きながら、で構いませんかね。──大体想定は してるでしょうが。行きましょう」 劉斗:「せっ かくの招待だ。受けることにしよう」 姫乃:ど こか顔つきが変わったなぁと表には出さず、内心にそっとしまう。 満月:「は、 はぁ。お願いします」最初の時とは違い、今の口調だと余計に似てるよなぁ、と。軽く頬掻きつつ。 少年:「“彼”も、その間に適当に準備を済ませてるで しょうから」 姫乃:そ うですねと頷いて、カツンと靴音を鳴らして一歩を踏み出す。 耀:黙っ たままついていこう。 GM:満月さんは、昨日の夕暮れに会った相手とは、背格 好は似てると思うものの、同一人物ではないと思える。 満月:調 子狂って思考が混乱してきてるなう的感じですね(何) GM:そのまま、貴方がたを伴って、一歩先を行く形で、 彼も歩きだした。──向かう先は、昨夜、皓を見つけたあの廃墟だと、方向から察せられる。 劉斗:ジャ ケットの上に羽織った黒いコートを翻して後に続いた。 姫乃:楚 々とした歩みをちょっとだけ止める。 姫乃:隣 に歩く彼の顔をそっと盗み見るように。濡れ鴉のように黒い髪を揺らして。前髪に隠れた顔を向けながら、誰にも聞こえない一言を呟いた。 姫乃:「──── ―少し安心しました。」 姫乃:貴 方は踏み止まってくれる人なのですねと寂しそうに呟いた。 姫乃:そ の顔は……目の前の彼を通して、どこか”有り日の誰か”を見ているかのようだった。 姫乃:で は、GMからのお許しも得ましたので。ロイスとSロイス取得の申請を。穂刈耀くんに ■慕情/□悔悟 を取得してSロイスに指定しますね。 GM:了解で。……って慕情か……。 姫乃:任 務を受けた時からずっと気にしていましたので。 耀:お、 おう(何) GM:おういえぁー。
少年:「……ひとつ、聞いていいですか。──貴方達は、 何故、そうまでして、彼を……“太陽”を救いたいのです」 満月:「友 達だからって理由以外に、更にややこしい理由でも必要なの?」真顔で即答した。 少年:「僕は何度も君に言った」呟き、耀の方を向き直 る。「放っておけば。ここから戻れば、君の平穏は保たれる、って」 少年:「彼を疎ましく思っていたんじゃないの? いなく なれば、そんな思いも抱かなくて済むだろうに」何故? と。質問は、全員に聞いているようで、欲しいのは耀の解答なのだろう。 耀:「そ うだね」あっさりとそう答える。「でも、あいつはおそらく僕を餌にしてああいう状況に陥らされた」そうだろ、とたずねる。 少年:「ああ」それには全く悪びれることなく応えた。 耀:「そ んな状況で死なれるのはシャクだ。あいつに救われたくなんかない」 少年:「……よく解らないな……。そこの彼女も、君も。 なんで、そんな、他人の生死に躍起になるんだろう──それが判れば、あるいは……僕達も、また違ったのかな」 GM:小さく、抑えた様に零し、そのまま俯き加減に数 歩、離れた。「──もうひとつ訊きたい」 少年:「君達は、僕達をどう思う」今度は顔を向けないま ま、背中越しに問うた。独り言のようなそれで。 耀:「ど うとも思わない、といえば嘘になるけど。…辛そうだとは思うよ」 姫乃:「人 にはそれぞれの人生があり経験があります。貴方たちも歪ながら一つの人生を歩むことができたと思います」 姫乃:だ から、哀しいことですが。貴方の感情を私には判らないし、私の感情を貴方には判らないのでしょうと。 満月:「正 直、この非日常の世界は私に理解出来ない事が多すぎる。……だけど、聞いた話だけでも確かに酷い仕打ちを受けてきたって事は分かった」 満月:「け ど、だからってソレとコレとは話が別だ。──どれだけ大変な事があろうと、やってはいけない事ってのは確かに存在してるのだから」 満月:同 情、と言う言葉を使って良いのかは分からない。少なくとも自分がその状況に追いやられたら、などは考えたくは無い。だけど、と。つらそうな表情を浮かべな がらも、顔を挙げて新たに決意は固める。 GM:そうか。と、感慨もなく、3人の少年少女の言葉に 呟いた。 劉斗:「………」 問い掛けに対して自ら口を開くことなく、黙ってこのやり取りを見守っている。 耀:「… 君は、本体の彼とは違うんだったよね」 少年:「ああ」 GM:その指摘はあっさりと認めた。 耀:「じゃ あ、今度が僕が聞こう。“君は何を望んでいる?”」 少年:「──……“僕”の、望みは」 GM:僕。というその単語にただ力を込めて。 少年:「“僕達”を憐れまないでほしい。対等に、ここ に。この世界にいる、確固たるひとりとして。同じ目線で……見て欲しい」 GM:それだけだ。と告げて。数歩、先に進む。
GM:問答を遮るように話を変えた。 少年:「君が……太陽。君が生まれ変わった場所が、また 始まりだ」 耀:「あ あ」彼の答えへとも、わかるだろう、という言葉へともつかない調子で頷く。 GM:それじゃ、また後で。そう呟いて。貴方がたを置い て、彼は駆け出した。 姫乃:「…… ここに集う人、全ての人に。太陽の恵みがありますように。」Amenと小さく呟いて一歩を踏み出した。 耀:「行 きましょうか」 劉斗:「あ あ」愛用の刀を静かに鞘から抜き放つと、黄昏の陽を受けて黄金の光が零れた。 満月:「行 こう」うん、と頷いて。 姫乃:無 言で頷く。さらりと髪が揺れた。 劉斗:「無 駄にはしないさ」呟いて、用意された“場”へと足を向けた。
昨夜、皓を見つけた──耀にとってはそれ以上に、見覚えのある場所の瓦礫のひとつに腰かける、フード姿の少年と、その傍らに立つ、背格好の似た先ほどの 少年を見た。 座った方の背格好は、満月には見覚えがある──昨日夕刻、貴方がた二人を襲った少年だ。 満月:「…… なるほど、そっちが本物の。昨日ぶりって感じかな?」お陰で色々と大変な状況にされましたよエエ、と世間話するような気軽さで。 GM:肩にいびつな塊を乗せた彼は、片膝を抱えた様子で 訪れる連中を一瞥した。 候補者:「……ああ。お月さま。伝言ごくろーさん。色々 手間が省けて助かったよ」 GM:はは。と満月の反応にはそう笑ってみせた。その口 調には、耀も姫乃も覚えがある。早朝聞いたそれだ。 満月:「そ りゃどうも。どうせなら、伝言よりかは私も最前線の方が気持ち的には正直楽だったんだけど?」こー君が素直に駆け出してっちゃったからどうしようもなかっ たけどさぁ! とは。 姫乃:無 言を貫く。それが今、自分に出来る精一杯の言葉だ。────あぁ。2つの言葉を同時に発せることができたらと切実に思い、切り捨てた。 劉斗:「初 めて会うな。お前達とは」 GM:初めて会うと言った劉斗には、ぞんざいな敬礼のま ねごとで返した。視線は向けない。どうも顔を見たくない様子。多分何かを思い出すから。 劉斗:だ ろうな(何) 耀:「呼 ばれたとおり、来たよ」 候補者:「ああ。素直に御苦労さん」
候補者:「そうだよ。“太陽”たるおまえがその資格を 失った場所だ。──新たな“太陽札の後継者”を選ぶには、この街で一番うってつけの場所だろう?」はは。といびつに笑う。 GM:傍らに立つ少年は、主人の言葉にも、貴方達のそれ にも、何も反応することなく黙ったままでいる。意志がないのではなく、逆に、確固たる意志で、自分の感情を殺している様に。 耀:「そ うか。あまり良い趣味じゃないな」僅かに笑ってみせる。 候補者:「気に入ってもらえなかったか。折角おまえの為 に用意した場所なのに。──残念だよ」 耀:「聞 こう。君の望みは何だ。僕を殺すことか、継承試験を行って太陽の座につくことか、それとも別か」 候補者:「僕の望み? そんなものは単純だ」は。と口元 だけが覗くそれで笑いを吐き捨て。 候補者:「僕は、僕の目の前に昇る“太陽”を撃ち尽く す。──僕が出来る限り、完膚無きまでに」 候補者:「その後に“札”が付いてくる。というなら。僕 は喜んで“太陽”となってやるよ……そちらはおまけだ。結果じゃない。僕が望むのはこの過程こそだ」 耀:「そ うか。それが、君の“証明”か」こちらも、手にしていた得物に手をかける。 耀:「な ら、僕は全力で抗おう。手に入れてしまった者として」 GM:よ。と勢いをつけて座ったままの瓦礫から飛び降り た。その反動で、今までずっと被っていたフードがはらりと落ちる。 GM:あらわになった顔。耀にどこか似た顔の、そのこめ かみに深く長い裂傷が覗いた。──恐らく彼の“破棄”処分の名残……脳のそれを切る直前、彼は恐らく救われたのだろう。 耀:そ れには眉を寄せる。過去、その様子を見せつけられた記憶がよみがえる。
耀:記 憶を振り払い、得物を抜くと強い視線で相手を見据え、構える。 候補者:「──……いい顔だ。いいぜ。それでこそだ」 GM:どこか捨て鉢に笑う。彼の方に乗ったいびつな塊も 足元に落ちて。 GM:それを合図として。──憂いの表情を乗せたまま、 もう一人の少年……従者も、身を開き、構えを取った。 GM:かの主人に顔を見せない。その口の動きだけで、少 年は耀に告げる。──彼への慈悲を。 耀:そ れには小さく頷くだけで答えた。 GM:ここには他には人はいない、が。場の緊張と共に、 空気が張り詰め、人ならざるのもどもの衝突の場を作り上げる──《ワーディング》の気配。 |
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戦闘開始 | ||||||
GM:では各々衝動判定をどうぞ。目標は9。 ここで各自ダイスを振って。 劉斗:成 功して99%。 姫乃:能 力訓練:【精神】をD『器物使い』でインストール。成功して83%で 満月:成 功で83です。 耀:お。 成功で92% GM:おお、低い。 耀:スーッ と冴えてきましたよ! GM:むしろ劉斗さんがやべぇ。 劉斗:何 やっても100%超える(何) 満月:い やまて。もしかしたら相手の方が鳥越さんよりも早いかもしれない!(かすかな希望 劉斗:リ ザレクトで上がる侵蝕率は2d10なので、いっそ先に攻撃しておきたい(何) 満月:あ あ、起源種……(何) GM:《ワーディング》の気配が広がるのと同時、候補者 の憎悪の衝動が、その空気にも宿る。 GM:ここで戦闘前に、E《憎しみの楔/傲慢な理想》 (LMp138/123)を宣言。 GM:PC側範囲にてロイスをひとつ、強制タイタス化す る。本来はPCの任意で変更させますが、優先順位はフリー→シナリオ乃至PC間→固定→S順でタイタス化してください。 劉斗:な ん、だと…?(何) 満月:Σ (><。 姫乃:あ うう!? 劉斗:し まったな。戦闘になってからロイスを取ろうと思っていたのが裏目に出たか。シナリオロイスの火鷹をタイタスにする。 GM:そこは此方からアドバイス出来るところではなかっ たですからね。あしからずご了承ください。 満月:フ リーが最優先って事は私はよー君のロイスか(´・ω・` 姫乃:で、 ではシナリオロイス”継承試験”をタイタスにしますね>< フリーで取ったロイスはSロイスにしたので。 耀:えー と、フリーからってことだとみつきちか…。お互いにロイスが切れたな。 満月:そ うですね(´・ω・` 候補者:「殺りあう前に存分に、おまえたちもケモノにな れよ……僕と、同じに、絆なんて捨て去れ!」 GM:歪な笑いでそう哄笑し、軽く足を広げて対峙の姿勢 を取る。 劉斗:「因 縁よりも、目先の戦いが望みか。いいだろう」刀を手首で返し、水平に凪いでから構え直した。 満月:無 理矢理心の一部を削られた感覚。──恐怖と孤独感に一瞬苛まれながらも、何とか立つ姿勢は維持をする。 耀:じ り、と距離を測りながらも、じっと目線だけは相手から逸らさない。 GM:では改めて戦闘布陣ですが GM:エンゲージは [PC]─10m─[少年/候補者/従者] となります。 姫乃:増 えたw 耀:い たな(何) 満月:不 定形のアレですね(何) 姫乃:あぁ、 肩の上に乗っていたアレですね GM:で、戦闘勝利条件は候補者の撃墜。敗北条件はPC 側の全戦闘不能。 姫乃:少 年は撃破しないくても良いと GM:改めて言っておきますが、候補者を斃さないと、皓 にかけられている《予告された終焉》も解除不能となり、彼の死亡が確定します。 満月:(´; ω;` 耀:は い。 劉斗:了 解。 GM:助けてやってくださいね(切実) まぁともあれ、 IVせんげーん。 姫乃:IV: 5です 劉斗:32。 満月:行 動値は13す。 耀:行 動値15 GM:となると。少年/従者>候補者>劉斗>耀>満月>姫乃 になります。 満月:やっ ぱ従者早いな……(何) 耀:は えー! 姫乃:32 より早いのですか…… 劉斗:お お。新鮮。 GM:ハヌには《先手必勝》というものがあってだな。 姫乃:あ りますね……上げたのかorz 耀:な るほど。 GM:では改めて戦闘開始! |
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Round1 | ||||||
●セットアップ 劉斗:実 は無し。 満月:ち なみに従者たちの詳細IVは如何程でしょうか。 耀:こ ちらもないです。 GM:此方は候補者がセットアップ《限界突破》。《波紋 の方陣》を1R二回使用可能に変更。少年がVUPでHP上昇。 姫乃:今 回はなし 耀:げー (何) GM:んーと。44の42。 満月:戦 いの予感使っても一番最初に届かなかった(何) まぁどっちにせよボスの従者が一発で倒れるとも思わないから無しで……(何) GM:で。イニシアティブプロセスにて、《蟲毒》宣言。 二人の間にのたうっていた不定形の従者が、少年の腕に取り憑き、その爪を禍々しい刃に換えた。少年のHPを追加で+25。DB5個追加。 GM:その上で改めて通常進行行きますぜー。 姫乃:待っ て。加速はなし? GM:無しです。 劉斗:使 わなくても初手を取れるから、今は無いんだろうな。 姫乃:で は、《異形の転進》を使用。エンゲージして出鼻を抑えます。 GM:了解。どうぞ。 ●少年 GM:となるとー。マイナーで《影走り》。背後のエン ゲージに入る。 姫乃:マ イナーで離脱エフェクトがありましたかぁ GM:そのままメジャーにて。《かりそめの剣士/忌まわ しき砲弾/愚者の兵装(従者の爪)/亡者の一撃/浸透撃/電光石火/C:ブラム=ストーカー》 GM:範囲白兵攻撃、ガード無視。判定後ダメージ 1D10 対象は背後エンゲージ。姫乃以外に。#39r7=34 流石に低いね。34で。異形と化した爪を横凪ぎに振るった。 満月:リ アクションなんて高尚なのは以下略なので下さい(何) 劉斗:交 渉+《R:ノイマン/言葉の盾》 侵蝕率+3%→101% #15r7+6=50 GM:(ちぇー)
耀:試 すか。回避+《R:ハヌマーン/アクロバット》 #13r7+5=31 惜しいなー。 満月:惜 しい。 劉斗:お しいな。 姫乃:あ、 では、バディムーブを宣言。その達成値に+3してください。 耀:お おお。ちょうど足りる! 姫乃:回 避成功です☆ 耀:せっ かくなのでいただいておきます。ありがとう! GM:は。と息をしないはずの口が、その言葉に震える。 それでも黙ったまま、彼は手を凪いだ。 耀:刀 で攻撃を受けきろうとしてよろめくが、一瞬前まで姫乃の居た位置へ足をついて身をかわす。 GM:満月さんのみ適用で。#4d10+28=52 52点ガード無 視。 満月:し ぬしぬ(´;ω;` GM:#1d10=10 げ。まぁ10点 バックしてもらった。 耀:こ こで10うまい 満月:と まれリザレクト。#1d10+83=88 軽くカクってた 足のせいであっさりと吹き飛ばされる。直ぐに立ち上がるものの。 GM:そのまま《夜魔の領域》を宣言。IV0で再行動し ます。 ●候補者 GM:姫乃が前に来てるからナー。まぁ仕方ないね。 GM:《バトルビート》→《紅の刃/血の宴/封印の呪/ 蝕む赤/始祖の血統/血族/バランスブレイク/振動球/破砕の音/C:ブラム=ストーカー》 GM:範囲射撃攻撃。装甲無視。命中時、対象の次行動 Cr+1、【重圧】【邪毒】Lv3付与。ダメージ貫通時、防具ひとつ破壊。 GM:これも後方エンゲージに。“太陽”がそこにいるな らば、狙いはひとつだ。 耀:ま あ、だろうね。 姫乃:まぁ、 ですね……とはいえ、GMもプチ戦術が崩壊してて苦労しているはず!(何) GM:はは。と憎悪に塗れた目が、ただ一人を見据え、手 を振り抜く。波動が、奔る。#25r7+8=52 52で。後方 へ。 劉斗:《炎 陣》で耀をカバーリング。 満月:な んも出来ないんで、追撃貰います(´;ω・` 耀:あ りがとうございます。その分頑張る。 劉斗:そ してガード。鳳仙花+《氷盾/戦士の知恵/灼熱の結界》 侵蝕率+4% GM:ではダメージは装甲無視で。命中時、命中時、対象 の次行動Cr+1、【重圧】【邪毒】Lv3付与。#6d10+35=74 74点。……消 されたかね? 満月:じゃ あ先にこっち復活しておきますね……。#1d10+88=97 劉斗:ガー ドで70点防いで…… GM:おかしくね!? どうかんがえてもおかしくね!? 耀:既 にこの時点でひどい 満月:(こ の黒服さんは何言ってるんだろうって顔 劉斗:《氷 雪の守護》も使用。侵蝕率はカバー分も含めて110% #6d10=29 GM:なんなのこのひと(ぼう) 劉斗:よ し。余剰分も弾いた。 耀:ヤ バイwww 姫乃:最 低100点は超えないと通らないという現実…… GM:まぁとまれ命中時、次行動Cr+1、【重圧】【邪 毒】Lv3は受けてよね! 劉斗:お ういえ。 満月:し かしまさかのRC型だったか……。 劉斗:耀 を中心に迫り来る攻撃の間に身を滑り込ませ、纏う冷気で強引に逸らす。しかし、血が幾らか付着した。 GM:ぶん、と振り抜いた手からの波動が、絡めた者の動 きを阻害する。 耀:「…… すみません」険しい表情はそのままに、呟くようにそう告げる。 GM:《夜魔》宣言は本体もやっておく。IV0で再行動 する。 耀:う わー。 ●劉斗 劉斗:「一 々気にするな。戦場に出れば、他人は全て駒だ」 耀:「は い」 劉斗:マ イナーで《揺るぎなき心/氷炎の剣/地獄の氷炎/炎の加護/氷の加護》を使用。バッステを2つ消して、かざした左手に氷の刀を生み出す。 劉斗:白 兵+《C:ノイマン/コントロールソート/急所狙い/マルチウェポン/スキルフォーカス/炎の刃/フレイムタン/灼熱の砦》 侵蝕率+11+18% →139% 劉斗:グ ローイングアーマー+スペシャルエージェント効果も使用する。 GM:かまん。 劉斗:#23r8+21+10+4-2-0-2+18=76 #1d10+76=77 77に。 GM:少年の方でいいのですよね。 劉斗:候 補者で。フレイムタンで遠距離仕様なので。 GM:了解。これに遠慮はいらないだろう。《電光石火/ アクロバット/血霧の盾/R:ハヌマーン》 #20r6+8=41 それでもか。ダ メージを。 劉斗:#8d10+103=142 装甲値有効 142点。腰だめに構えた刀を振り切る。冷気を砕いて二条の炎が奔る。 GM:#1d10+142=148 合計で148 になるか……。ちょっとでも下げておく。少年がそれに《波紋の方陣》を重ねる。#7d10-148=-95 お。結構減っ た。 耀:減 らされたな… 劉斗:こ れはやり甲斐がある。 GM:95点貰った。が。と小さく息を吐く音を出しつつ も、未だ揺らぐことなく立つ。 劉斗:「必 要な駒を守り、相手の要を落とす。セオリーだ」 候補者:「──あんたにやられるのは、癪に障る」 GM:狂気にも似た憎悪で、唸るようにそれだけを吐き捨 てた。 ●耀 耀:間 髪入れずに地面を蹴る。マイナーで《氷炎の剣/地獄の氷炎/氷の加護/炎の加護/影走り》11上がって侵蝕率 106% 候補者のエンゲージへ入ります。 GM:こいこい。 耀:白 兵+《C:ハヌマーン/音速攻撃/浸透撃/炎の刃/マルチウェポン/マシラのごとく/クロスバースト/リミットリリース》 GM:自分の前に立った“太陽”に、その名を求める少年 は、我が意を得たりという顔で見据えた。 耀:そ れから、さきほどタイタスになった満月のロイスを使ってダイスを+10します。 満月:(が んばれ!(><。 GM:来なされ! 耀:#22r6+10-3=59 ぬー。59! こちらも無言で、消えたと思った炎の後から候補者の目の前へ駆け込む。 GM:リミリリは強いな。では回避だ。 GM:《電光石火/アクロバット/血霧の盾/R:ハヌ マーン》 #20r6+8=43 当たるか……ダ メージを。 耀:あっ ぶねー! #6d10+55+40+16=140 140点、装 甲は有効。 GM:まず追加ダメージを足す。#1d10+140=142 その上で少年 が再度《波紋》を宣言する。#7d10-142=-105 まぁ順当。 105点貰う。まだまだ……! 耀:さっ きから削ってくるな。 耀:片 手に刃を、もう片手に青い炎をまとい、真正面から候補者へと斬りかかる。 少年:「……、は。やってくれるじゃんかよ、“太陽”」 耀:「…… 負ける気はないからね」侵蝕率:132% GM:その攻撃を《反撃の旋風》で返させてもらう。 耀:お お。来い来いwww 少年:「……だが、僕だけで逝く気はないから な……っ!」 GM:ということで、60点持ってけ! 耀:じゃ あそれでHP0だな。なら、シナリオロイスの“太陽候補”のSロイスを昇華する。 GM:おういえ。ではHP全回復ですね。 少年:「──そう簡単に落ちないかよ、選ばれた“太陽” は!」 耀:「違 うな」 耀:「“生 き延びてしまった”から、僕は生きなくてはならない。君たちをさしおいてしまったからには、僕は生き汚くもなってやる」 耀:青 く燃え尽きる炎が、風をかき消し、その場にただ立って、見た。 GM:その言葉に、彼はただ、言葉すらなく小さく息を呑 んだ。 ●満月 満月:ちょっ と此処は一旦待機で。 ●姫乃 姫乃:念 のため確認です。先ほどの耀くんの攻撃、装甲有効でしたが、装甲値はありましたでしょうか? GM:無しですね。 耀:よ かったー(何) 姫乃:やっ ぱりですかー! では、ドッジキャラにバリアクラッカーしても意味ないので 姫乃:メ ジャーで<白兵>+《C:ノイマン+マルチウェポン+オールレンジ》(+D『器物使い』 で目の前の候補者を攻撃します! #17r8+8=33 33で(ガック リしながら GM:《電光石火/アクロバット/血霧の盾/R:ハヌ マーン》 #20r6+8=53 回避で。 姫乃:で すよね……(目がうるうるうる「さすがに、私の攻撃では当たりませんか……」 GM:では待機組の先に《夜魔》での追加攻撃かな。 満月:で すな。 劉斗:待っ て。UVタイミングで割り込む。 GM:おういえ。どうぞ。あとIVね。紫外線じゃなく て。 満月:太 陽だけに。 劉斗:タ イプミス(笑) 耀:UV てどこのフェイズかと思ってた真面目に(何) GM:(笑) 劉斗:I とUが隣にあってね 姫乃:太 陽セッションだからってww 劉斗:ま あともあれ。《魂焦がして》を使用。 GM:おういえ。 劉斗:闇 に飲み込まれる寸前の太陽は、断末魔にも似た赤い光を放っている。 劉斗:消 えゆく刹那こそ美しい。それを生み出す灼けつくような戦いの高揚に、黄昏の陽射しを受けた蒼眼に陽よりも強い光が宿る。 劉斗:#3d10+48=68 HPは68に。 侵蝕率は144%に。以上で。 GM:では改めて。 ●候補者/少年《夜魔の領域》 GM:これはそれぞれエンゲージの対象に、少年と候補者 が攻撃を入れる。 GM:では先ず少年の方が後方のエンゲージに。 GM:《かりそめの剣士/忌まわしき砲弾/愚者の兵装 (従者の爪)/亡者の一撃/浸透撃/電光石火/C:ブラム=ストーカー》 GM:範囲白兵攻撃、ガード無視。判定後ダメージ 1D10 #39r7+0=43 43で。 満月:リ アクションないので貰うんですよ(´・ω・` 劉斗:交 渉+《R:ノイマン/言葉の盾》 侵蝕率+3%→147% #15r7+6=41 スペシャルエー ジェントを乗せよう。#1d10+41=42 GM:……まぁでもダメだったね。 耀:1 たりない…! 劉斗:ま あ、ダメージを受けよう。カモン。 GM:#5d10+28=54 54点ガード無 視装甲有効。やはり黙ったまま、ただ仕草で二人を凪いだ。 劉斗:HP は半分の34に。以上で。 満月:ひ たすらリザっとします(´;ω `#1d10+97=105 GM:で。前エンゲージに候補者が手を振り抜く。 GM:《バトルビート》→《紅の刃/血の宴/封印の呪/ 蝕む赤/始祖の血統/血族/バランスブレイク/振動球/破砕の音/C:ブラム=ストーカー》 GM:範囲射撃攻撃。装甲無視。命中時、対象の次行動 Cr+1、【重圧】【邪毒】Lv3付与。ダメージ貫通時、防具ひとつ破壊。 GM:対象は耀と姫乃。#25r7+8=63 63で。 耀:ま あやるしかない。回避+《R:ハヌマーン/アクロバット》 #16r7+5=40 さすがに届かな いな…一応、侵蝕率は135% 姫乃:《崩 れずの群れ》を使って耀くんをカバーリングしながらガードしますね。侵蝕率97%へ 耀:あ りがとう…! 姫乃:「…… いえ、これが役目ですから」 耀:静 かに頷くだけで意を伝え、受けとる。 GM:ではダメージは装甲無視で。#7d10+35=74 74点。装甲点 を引いて倍してください。 姫乃:そ れはさすがに 《リザレクト》! #1d10+97=101 GM:ち。と前に立った相手に、忌々しげな舌打ちで手を 下げた。 姫乃:で は、このタイミングで《異形の守り》を宣言。BS:邪毒を消します。 ●満月(待機) 満月:先 ずはタイタスにされた耀君のロイスを昇華して、バッステを全部解除。──無理矢理削られた絆。だけどまだ目の前に皆がいるから大丈夫だと。 満月:かー らーのー、RC+《バトルビート/光の衣/C:ハヌマーン/振動球/アースシェイカー》。対象は候補者の方。 GM:おういえ。きなせい。 満月:射 撃攻撃/装甲無視/リアクションCr+[1]/命中時、そのシーン間の対象が行う全ての判定ダイス-[3/4]。#12r8+6=43 劉斗:「晃 野。病室で、皓に言ったな? “最後になんかさせない”──と」 劉斗:「そ の言葉と、お前を信じよう。俺が力を貸してやる」 劉斗:満 月にロイスを取得。■信頼/隔意で、途中成長を申請。《勝利の女神》を1から5レベルに成長していいですか? GM:どーぞー(棒) 劉斗:感 謝。達成値に。+21して64に。此方の侵蝕率は148%に。 満月:「言 いましたよ。──言葉は言霊、口に出せばそれは決意と力になるものだから」 GM:それは避けない、が。少年が《子羊の歌》を宣言す る。ダメージをこちらに移し替える。ダメージかもん。 満月:あ りがとうございます、と鳥越さんに。そしてそっちか(めぇめぇ #7d10+9=58 装甲無視で 58。がんがった(`・ω・´ 耀:が んがった。 GM:おういえ。そのまま受領。まだ各々立ってますね。 満月:「── まったく。そうだったよな、こー君にはソレがあった」自分もよく使う手なのに、と悔しそうに。侵蝕+13、118で終了。 少年:「──彼ら“太陽”の邪魔はしないで」ぽつり。そ れだけを呟いた。 ●クリンナップ 劉斗:バッ ステは消したので、無し。 耀:無 しです。 GM:【邪毒】受けている方は9点食らってください。 満月:無 しで。 姫乃:邪 毒はないので、なしです GM:全員消したんだよなー(ちっ) 耀:僕 は皆様のおかげで! 姫乃:代 わりに、重圧がありますけどね…… GM:こちらは候補者が《高速再生》を使う。HP回復 で。 |
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Round2 |
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●セットアップ 耀:な しです。 姫乃:な しで 劉斗:無 しで。 GM:此方は変わらずセットアップ《限界突破》。《波紋 の方陣》の回数を増やします。以上かな。では進行。 ●少年 GM:再度軽く俯いたまま、3度目、目の前に立つものに 異形の手を振るう。 GM:《かりそめの剣士/忌まわしき砲弾/愚者の兵装 (従者の爪)/亡者の一撃/浸透撃/電光石火/C:ブラム=ストーカー》 GM:範囲白兵攻撃、ガード無視。対象は劉斗、満月。#39r7+0=32 これは低かった。32。 劉斗:交 渉+《リフレックス:NM/言葉の盾》 侵蝕率+3%→151% #15r7+6=22 これは駄目だな(何) 満月:リ アクションないので(ry 劉斗:言 いかけた言葉を飲み込んだ。彼には小細工など必要無い。 GM:#4d10+28=57 57点装甲無 視。 劉斗:装 甲で20点を弾いて、《氷雪の守護》を使用。154% #7d10 -37=-7 7点もらって、HP27に。 満月:目 の前の彼らを生みだした“父”なる人に□好奇心/■憤懣でロイスを取って、それを昇華する。何故彼らにそのような仕打ちを行なえるのか。そのような仕打ち さえなければ、そもそもこのような事は無かった筈なんだ……! GM:ひゅん。と凪いだ手を振り抜き、再度構えた。それ はどこか二人には見覚えのある仕草で。 ●候補者 GM:再度、目の前の少年を見据えたまま、手を振るっ た。──堕ちろよ、“太陽”。そう呟く声はただ一人に。 GM:《バトルビート》→《紅の刃/血の宴/封印の呪/ 蝕む赤/始祖の血統/血族/バランスブレイク/振動球/破砕の音/C:ブラム=ストーカー》 GM:範囲射撃攻撃。装甲無視。命中時、対象の次行動 Cr+1、【重圧】【邪毒】Lv3付与。ダメージ貫通時、防具ひとつ破壊。対象は耀と姫乃。#25r7+8=83 おおお。頑張っ た。83! 耀:こ こでこの達成値かよぉ! 姫乃:容 赦ない…w 耀:こ れはエフェクト入れるのもったいなさ過ぎるな…。 劉斗:こ ちらの支援を入れても、難しいところだな。 満月:こ の回避はちょっと賭けになりますな……。 耀:素 で振る。1点でも攻撃に回そう。#8r10+5=24 さすがにね。 姫乃:” 継承試験”のタイタスを昇華。重圧を消して《崩れずの群れ》。耀くんをカバーリングします。 耀:申 し訳ない。 GM:了解。ではダメージを。装甲無視。#9d10+35=76 76点。凪いだ 手の間に再度入った少女に、唸る様な声を投げつけた 候補者:「──……、何度も邪魔をするな。おまえ はぁっ!」 姫乃:で は、arcanumに□好奇心/■憤懣で取得して再度タイタス昇華! 復活します。 姫乃:「そ れが私の役目、ですから。彼に日常を送ってもうらための盾」 GM:そして再度忘れてたけども、二人とも変わらず《夜 魔》を宣言してIV0時で再行動をする。以上で。 ●劉斗 劉斗:「俺 が“正位置の太陽”を救うのは、物のついでだ」 劉斗:「あ いつは…皓は、俺の思うとおりにならない“駒”。……言うなれば、そうだな」自らが放つ熱ごと、小さく空気を吸って。 劉斗:「耀 ともまた違う。あれは…“友”だから、だろう」
劉斗:「し かし、お前達にはその時間がない。──残念なことだ」 劉斗:マ イナーで《炎の加護/氷の加護》 劉斗:《C: ノイマン/コントロールソート/急所狙い/マルチウェポン/スキルフォーカス/炎の刃/フレイムタン/灼熱の砦》侵蝕率+5+18%→177%で。太陽の 候補者にロイスを取得する。■親近感/敵愾心で。
劉斗:そ して、タイタスになった火鷹のロイスを昇華して、Cr−1。対象は、候補者。グローイングアーマー+スペシャルエージェントも使用で。 GM:来るがいい……!(震える声) 劉斗:#24r6+21+12+4-2+18-2=86 #1d10+86=90 90で。 GM:《電光石火/アクロバット/血霧の盾/R:ノイマ ン》#20r6+8=59 流石にか……! ダメージを。 劉斗:#10d10+116=160 装甲値有効の 160点。 GM:それは、劉斗の目の前の少年が再度《子羊の歌》を 宣言する。ダメージの衝撃を主人より自分に逸らした。 GM:ただそれで此方が持たない。そのダメージにより、 彼は急速にその厚みを散らしていく。 少年:「……何度も言う。彼ら“太陽”を邪魔しないで やってください」 GM:済みませんが。と呟きつつ、最後、彼は耀の方を見 た。 少年:「──……“耀”」 耀:ど こか呆然とした様子だったが、その声に思わずふり返る。 少年:「あとは、頼む。……“僕達”のこと……──」 GM:呟くようにそれだけ、耀に零して。その姿は霧散し た。 姫乃:密 かに唇を噛む。また日常を望む人を助けられなかったことに。 劉斗:無 色の光を伴って熱が弾ける。未だ燻り続ける刀を払って、無言で体勢を調えた。 耀:「……」 神妙に頷いてみせる。 ●耀
耀:自 分はここで、ただ礼を尽くして戦って、生きることに執着していようとしたけれど。 耀:日 常へ帰る。 耀:消 えていった“彼”もそう言った。 耀:そ のためには、つながりだけではない「他者」が必要なのだと、今更のように気づいた。それは何も劉斗だけではないのだと。気づいて、少しだけあいつの気持ち が分かったような、そんな気がした。 耀:「…… ありがとう、神楽堂さん」 耀:「必 ず戻る」 耀:も う一度しっかりと構えを取って、姫乃の脇を抜け“彼”へと斬りかかる。 耀:マ イナーで《氷の加護/炎の加護》 耀:白 兵+《C:ハヌマーン/音速攻撃/浸透撃/炎の刃/マルチウェポン》 #20r7+10-3=58 58! GM:ほんの少し、自分の方割れが消え去った事に唖然と していたのだろうか。残された彼は、迫る耀に一瞬だけ虚を突かれたような顔をしつつも、とっさに身を開く。 姫乃:で は、それにバディムーブを宣言! 再度、達成値に+3してください 耀:あ りがたい! 劉斗:ダ メージが増える! GM:《電光石火/アクロバット/R:ハヌマーン》 #20r7+8=44 当たったな……ダメージを! 姫乃:「ど うぞ、ご存分に。」黒髪をさらりと揺らして一礼する。 耀:達 成値61として。#6d10+55=95 95点装甲有 効。 GM:流石にもう持たない……、な。 耀:「こ れが僕の、いま貴方に対してできる最大限のことだ、兄さん!!」青い炎、風を巻いて全力で叩き降ろす。 GM:間合いに入った耀の刃に切り裂かれ、呼びかけられ たそれに驚愕の表情を浮かべつつも、膝か崩れかけたまま、彼の手がとっさに耀の胸倉を掴んだ。 耀:「──!」 候補者:「──……おまえの。“太陽”。おまえのそんな 思いは僕にはいらない」 候補者:「僕を憐れむというなら……せめて、ともに来い ──!」 GM:憎悪に塗れた眼。それが、彼の受けたその一撃の衝 動そのままを耀に跳ね返す。 GM:ここでE《怨念の一打》(LMp138)を宣言す る。HPダメージをそのまま対象者に返す。ダメージ軽減不可。 GM:そのまま彼のHPも0に。復活はない。戦闘終了で す。 耀:そ れは為す術ない。こちらも昏倒して倒れ込む。
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劉斗:「甘いところがよく似て
いた」 姫乃:「そ の甘さが、彼らしいところだと思います。」とても、悲しそうな眼で倒れた二人を眺める。あとは、頼むと言い残した少年と同じ容姿をした敵と耀くんを。 満月:「い や、そんなに冷静に話してる場合じゃなくて!?」お、応急手当ー!?と同時に倒れた耀君見て一人あわあわ。 満月:し かも私は応急手当キットすらも持ってないので、本当にあわあわするしか出来ない罠(何) 姫乃:あ、 そうですねと大慌てで応急手当てを施そうと駆け寄る。 劉斗:氷 剣を消し去って、愛用の刀を鞘に収める。耀に近づいて、肩を貸す。「奴の憎悪も最後の一撃と共に消えた。傷はさほど深くはない」 耀:ぐっ たりしたまま鳥越にすがっている。
姫乃:「…… はい。全員、無事でよかったと思います。」胸に手を当て、深呼吸を一つ。私は、またあの日を繰り返さずに済んだと。 劉斗:力 なく項垂れている耀の身を支えるように、肩を抱きかかえ。ふと、振り返る。「すっかりと、日が暮れてしまったな」 劉斗:眼 を細めて、空と、堕ちた太陽達を見遣り。再び踵を返す。 姫乃:「こ の騒動に相応しい雰囲気だと思います。」 劉斗:「あ あ。…では、戻ろう」 姫乃:天 上で見守っていた太陽が消えたこの瞬間こそが、この試験に幕切れに相応しい。万感をこめて頷いた。 劉斗:耀 と共にゆっくりと歩きながら、ぽつりと呟いた。 劉斗:「よ く、頑張ったな──」
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GM:ではお楽しみのお時間です。 耀:(が くぶる) 劉斗:ふ う………やろうか(何) 姫乃:が、 頑張って>< 満月:男 性陣がなぁ……(何) GM:Eロイスは《予告された終焉》《憎しみの楔》《傲 慢な理想》《怨念の一打》以上の4つになります。各々最終侵蝕とロイスを申告の後、判定を。 耀:と りあえずEだ。うん(何) 劉斗:E 分、喜んで振る!(何) 劉斗:最 終侵蝕率は177%。残ロイスは5。Eロイス分をまず振る。#4d10-177=-157 劉斗:じゃ あまず2倍行ってみようか(何) #10d10-157=-111 よし。メモリーを使って91%で帰還。 GM:はい。お帰りなさいませ! 満月:お お、そうかメモリー……(何) 耀:お かえりなさい!! 満月:お 帰りなさい! 姫乃:お かえりなさいませ! 満月:と まれ此方は最終118%のタイタス2。ロイス5なんでE無しの通常振り。#5r10-118=-91 劉斗:お かえりなさい! 姫乃:D ロイス1、ロイス3、Sロイス1、タイタス昇華2 現在侵蝕率105% では、Eロイスなしでバックトラック振りますね #4d10-105=-86 劉斗:お かえりなさい! GM:お帰りなさいませ。 姫乃:は い、ありがとうございますw 耀:侵 蝕率151%、D1、固定2、タイタス2、PC間1で空き1。空きは満月に■友情/□隔意かな。ひとまずEを振ろう。#4d10-151=-119 お、いいな。 GM:おお。 満月:お お。 姫乃:高 いですね(こくっ 劉斗:し かし私なら2倍振る(何) 耀:で、 倍にして8つ。#8d10-119=-63 高いwww 劉斗:お かえりなさい! 姫乃:高 いwwww 耀:ま あ結果オーライだ! ただいま! 姫乃:お かえりなさいませ! GM:お帰りなさいませ。全員帰還おめでとうござまー す! |
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EndingPhase『残滓』 ScenePlayer “烈火の仮面”鳥越劉斗 Scene:黒巣郊外・廃ビル群
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事件が終わって瞬く間に2日目の朝を迎えることになった。 前日の夜中に、現場は片づけられ、その日中は何だかんだと日常の仕事とUGNイリーガルの雑務に追われ……漸く落ちついたのが、先刻の未明。 微かに東の空が白む頃、訪れた『現場』は、既に、先日の激闘の名残がしかるべき手によって拭い去られていた。 劉斗:薄 暗さに沈んだままの、夜が明けきらぬ街。白い息を吐きながら、その場所にやって来る。 劉斗:赤 い蛍のように灯った煙草の火。時折細い煙を吐き出しながら、ぼんやりと考え事をしていた。 劉斗:耀 と今回の候補者。この二人の違いを。 劉斗:過 去を斬った──つもりでいた者と、その存在そのものを斬った者。 劉斗:結 局のところ。自分が招き入れた矛盾という点は、この一件によっても、何ら変わらなかったのではないかと。 劉斗:深 く煙を吸い込んで、溜息と共にゆっくりと吐き出した。 劉斗:「── 掌で踊っていただけ、か」 劉斗:創 り出した者に処分されかけたところを利用された、あの少年たちと自分に、違いはあるのだろうか? 劉斗:何 度目かの自問自答を繰り返して、その場に灰を落とした。 劉斗:残 るものは、徒労という灰──それだけだろうか? GM:その背後。静寂の最中では隠しきれない──いや、 隠す気すらない靴音が近付いた。 火鷹:「結果に満足しきっていない顔だね、劉斗」 劉斗:立 ち上がって、その灰を靴の裏で踏みにじった。 GM:何の気負いもてらいもなく、貴方の背にそう声をか ける。 劉斗:「そ うだな」 火鷹:「ならば問おう。おまえは、今回の出来ごとに何を 望んだのかね」 劉斗:振 り返りもせずに声を返して、忌々しげに煙草を咥え直した。 劉斗:「俺 は…何も望んでいない。あんたが仕掛けてきた“遊戯”に、ただ勝ちたかっただけだ」
GM:何かね。と、促す声が言葉を継ぐ。 劉斗:「手 放したくないものがあった。それを、守りたかった──今度こそは」 劉斗:「そ の存在を。俺にまざまざと認識させてくれた事には…感謝している」 劉斗:言 葉の一つ一つを自ら噛みしめながら、呟くようにゆっくりと告げる。 GM:そうかね。と頷き。微かに笑む。 火鷹:「氷の様なおまえの態度と心に、その様な人間味あ ふれる感情を戻してやれたことは、父親として、私は喜ぶべきだろうね」 GM:ぬけぬけと言って、対面しないままの息子に背を向 けた。
GM:ぬくもり以上の激情は、相手に届くことなく、やが て、その気配は周囲より消えさった。 劉斗:“お 前のためだ”と嘯きながら、己が興味を示した全てのものを奪っていった男──その背を射殺すつもりで睨み付け。 劉斗:「な らば。“徒労”という灰の中からだろうと、何度でも立ち上がってやる」 劉斗:身 を屈めて手を床に付け、落とした灰ごと砂を掴む。 劉斗:掌 上の灰白い砂。 劉斗:建 物の陰から差し込んだ夜明けの陽光が、その塵芥のような粒を照らして。 劉斗:キ ラキラと輝くそれを、しかと握りしめた。 |
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EndingPhase2『陽の下で』 ScenePlayer “踊る剣姫”神楽堂姫乃 Scene:黒巣市霊園
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事件から数日後。晴れ渡る陽光の下、神楽堂 姫乃は黒巣市霊園へと足を運んだ。 ここには、彼女にとって大事な人が眠っている。彼女の始まりを司る人が。 季節は初春にも差し掛かろうかという時期ではあるが。 神楽堂 姫乃がお墓参りに選んだ花は、菊の花束であった。 定番と言えば定番ではあるが、本来なら白で構成されるはずが、妙に紫色が多い。 菊の花言葉は「高貴・高潔」「女性的な愛情」「破れたる恋」 その中でも、特に濃色菊の花言葉は「私を信頼してください」 一人全てを抱え込んで向こう側へと逝ってしまった彼への。感傷的な気持ちが詰まったお供え物であった。 「──―また、来ましたよ。上原 真くん」 風雪による汚れが丁寧に拭われているのは、彼の姉が度々訪れては掃除していったものなのだろう。 「今日は、一つ良かったことがありました。それを話しますね。」 その言葉とは裏腹に。今にも泣きだしてしまいそうな表情で訥々と語り紡ぐ。 「その過去を考えれば自暴自棄になってもおかしくないでしょうに。その人は、きちんと前を向いて日常に帰ってくることを望んでいました」 濡れ鴉のような黒髪を揺らし。すっと顎を持ち上げて、太陽を覗き見るかのように。 「あの人は踏み止まってくれる人でした。……最初から、私の助けなんて必要なかったのでしょう」 陽光は燦々と降り注ぎ。広がる濃紺の髪束に吸収される。 滴のみが弾けた。 「………まるで、恨み口ですね。今度は、もっと楽しいお話を持ってくるとしますね」 では、と腰を上げる。暖かな、日常を照らす太陽に、掌を向けて捕まえるかのように何度か開閉させる。 それは、まるで。絶たれた絆を取り戻そうとしているかのようだった。 黄泉平坂にて。イザナミはイザナギの掌をきちんと取ることができたのでしょうか。と、益体のないことをふと思い出す。 追ってくる日差しがつらい。すっと菊の花束を活け。簡単な掃除をしてから墓標から立ち去ることにした。 “さようなら、優しかった上原君” また来ますねと振り返らずに呟いた。剣を司る踊り子は、次の舞台へと足を向けるのであった────。 |
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EndingPhase『昇る陽』 ScenePlayer “祝福の双児”穂刈耀&“天からの歌声”晃野満月 Scene:UGN医療棟
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事件が終わって翌日、午前中。二人に連絡が入った。 皓の容態は回復し、最終的なメディカルチェックの後、今日夕方乃至明日には退院するだろうとのこと。 満月に誘われ……というより、半ば強制的に連れられて、彼の収容されている病室へと向かう。 そこには、思った以上に元気そうな──むしろ手持無沙汰な様子で身を起こす彼の姿があった。 耀:満 月に冷たくする理由はないので断り切れず、やや仏頂面で彼女の横に立っている。 満月:「だ いぶ元気になったみたいだね。いやー、本当に良かった良かった!」 満月:昨 日の死にかけ状態から一転、その姿を見れば嬉しそうに。肩バンバン。 皓:「あ、二人とも来てくれたんだ。ありがとう」 GM:突然訪れた二人に、彼は何時もの様子で笑ってみせ た。 皓:「ともあれ……今回は色々世話になったね。改めて、 それも、ありがとう。助かったよ」 満月:「よー 君が明日に帰っちゃうって聞いたからさ。折角だから一緒に行こうって」やっぱり最後は元気な姿の方が気分も良いだろうしさーと、明るく。 皓:「あ、そうなんだ……それは残念だな」まぁ座って よ。と、ベッド横にある簡易椅子を示した。 皓:「折角こうして来てくれたんだし、時間があればもっ と落ち着いて話なりしたかったのに」 耀:「こっ ちも一応、学校があるからな」 満月:「まっ たく、本当だよ。寿命が幾らか縮んだか分かりゃしない」ははは、とお礼には冗談っぽく答えて。素直に近くの椅子に座る。 皓:「そっか。君には君の日常がちゃんとあるんだもん ね」 GM:耀の言葉には頷き、嬉しそうに笑ってみせた。 耀:皓 の顔はあまり見ない。ならって椅子に座り。 満月:「ま だ長期休みじゃないもんなぁ。てか那倉市にもその内行ってみたいなー」 満月:噂 の武将隊とかちょお見たい! とかわきゃわきゃしつつ。 皓:「ああ、そうだね。遊びに行ってみたいなぁ。耀がど んなところで過ごしてるか、興味あるし」 満月:「こー 君も無事退院できるし、元気になった祝い的に連休中にでも行ってみるとか良いかもなぁ」頑張れば行ける距離だし、となんかどんどこ話進ませて。 耀:「……」 反応に困って黙る(何) 皓:「そうだね、その時は案内お願いでいるかな、耀」 耀:「僕 もそんなに詳しくないぞ」 皓:「構わないよ。君の知ってる君の街が見たいだけだし ね」 耀:「住 んでそれほど経ってないし、まだ教わらないと知らないところの方が多い」つっけんどんに返して。 満月:「大 丈夫大丈夫、一緒に回ってくれるだけでも問題ないって──……と、と」ふと、バイブの音に気付いて携帯取る。発信者名に面倒そうな顔しつつ。 満月:「ご めん、ちょっと」ンだよこんな時にあの兄は……と、非常に面倒な顔をしながら廊下へと一旦出る。 皓:「ん、行ってらっしゃい」それには何のてらいもなく 見送った。 耀:満 月には頷いて、姿を見送る。 皓:「でもそうやって、教えてくれる人も出来たんだろ。 良かったね」 GM:相変わらず目を合わせて来ない耀に、此方は何の気 兼ねもなく話してくる。 耀:「……… まあ、な」はあ、と一度ため息をついて。 耀:「… 晃野さんがああいうから、別に遊びにくるなとは言わないけどさ」 GM:うん。と頷きつつも、軽く首を傾げ。 耀:「お 前、また“僕の話につられて”罠にかかったろ」初めて目を合わせ、じろりと皓を睨む。 GM:その言葉には、あー。とか曖昧な声をあげて、今度 は此方から眼を逸らした。 耀:「“候 補”がそう言ってたんだからごまかしても無駄だぞ」 皓:「何だ……そっちから聞いちゃったんだ」はは。と苦 笑して片手で髪を掻き回しつつも。でも。と反駁した。 皓:「そういう話、彼と出来たんだね」なら良かった。 と、手を降ろし、笑ってみせた。 耀:「ど ういう意味だよ」むっとする。 皓:「君が彼のこと、無視しなかったって。話、聞いてく れたんだろ。彼の。僕の望みを聞いてくれたんだなって。それで判るよ。ありがとう、耀」 耀:「お まえの頼みだからじゃないからな。僕だって最初から知りたかっただけだ」ぷい、とまた顔を背ける。 GM:そっか。とその応えには別段残念そうでもなく頷い た。 耀:「望 みを知って、全力で答えるつもりだっただけだ」 皓:「それに君は応えられた?」 耀:「さ あな。やれるだけはやった」 皓:「そっか……じゃ、改めて言うよ。耀」 耀:横 目で皓を見る。 皓:「僕のこと、助けてくれてありがとう」真面目腐った 顔で言って、改めて頭を下げて来た。 耀:思 いっきり顔をしかめる(何) GM:なんでよ(何) すごく真摯に礼を言ってるのに! 耀:「あ のな、さっきは話を逸らされたけどさ。本当に悪いと思ってるなら二度と僕のことで罠にかかったりするなよお前」 皓:「えー……と、保証は出来ないけど努力はしてみる」 耀:「お まえも言ったろ。僕には僕の日常がもうあるんだ。だから、おまえにどうこうしてもらう必要はないんだよ!」少し強い語調で。 皓:「いや、でもさ! 君だって僕がどうにかなったらこ うして来てくれるんだろ!? お互いさまじゃないか!」どこか焦った様に返した(何) 耀:「僕 に関係なかったら来ない。お前はお前でなんとかするだろ別に」 GM:本当に? と多少疑わしげに見た。 耀:「お 前だって、僕に助けを求めようと思わないはずだ」違うか、と睨み返す。 皓:「そうかもしれないけどさ……僕は、君がどうにか なったら、手を伸べたいって思うよ?」 耀:「お まえには自分の財産がある。僕にもそれはある」 皓:「それに君は、今回こうして僕を助けてくれたじゃな いか。それで充分、答えだよ」 耀:「今 回は札のやることだし、拒否してもどうにもならなかったろうけど、そうじゃなければもうやめろ」 満月:廊 下からパタパタと歩き音と共に、そっと扉を開ける。昨日\バーン/と扉開けて怒られたからね(´;ω;` GM:あ。と、再度戻って来た友人に小さく声をあげて。 お帰り。と目線を向けた。 満月:「やー、 ごめんごめん。いきなり電話かかってきてさ……って、どったの?」何話してたんだろーとこっちは不思議そうな顔しつつ、座ってた椅子に戻る。 皓:「いや、なんでもない」結局耀のそれには答えないま ま。軽く首を振った。 耀:「…… ああ、うん。二度と無茶するなって言っていたところ」苦笑のような困ったような顔で答えて。 満月:「ぁー、 うん。それは確かに。……よりにもよって利き手を怪我したんだからさー、その状態で元気な人を置いてかないでよ」そりゃ私は頼りがいなさそうだけどさー、 それでも多少は役に立てるしさーとしょもーんとした顔で。 皓:「あの時はとっさだったからな……今後は気をつける よ」苦笑しつつ、それには頷いて来た。 耀:「本 当だよ。一人で敵の根城へ向かうなんてね」満月に同意してみせる。さきほどよりは多少軽い調子ではあるが。 皓:「何で二人で結託してるんだよー」まったくもう。と 流石に苦笑するしかない態で頭を掻いた。 満月:「やー、 だって……ねぇ?」ねぇ、とよー君の顔見て苦笑。 耀:「そ れだけ、おまえの行動が客観的にありえないってことだろ」ねえ。満月に合わせて肩をすくめる。 耀:「…… さて、これだけ元気そうなら僕は安心して帰ることにするよ」皮肉っぽく言うと、椅子から立ち上がる。 皓:「あ、うん。改めてありがとう、耀。来てくれて」嬉 しかったよ。と、先ほどの文句も皮肉も気にせず笑った。 耀:「二 度とこういうことにならないように反省しろよ」すかさず釘をさす(何) GM:ええー。と苦笑交じりの抗議の声をそれには上げ た。
耀:「う ん。支部で手続きもしないといけないから」頷く。 満月:「そ うだ、戻る前にメール教えてメール。那倉に行ける時あったら皆で遊ぼうよ」 満月:或 いは黒巣にまた来た時でも良いし! と、2人の確執知らないからすっごい気楽に言ってみる私! 耀:「メー ル……ああ」携帯電話か。と合点して、ポケットから探りあてるとおぼつかない手つきで操作し始める。 満月:最 近は某林檎スマホだと、スマホとスマホをぶつけてメルアド交換もあるらしいんだけどねー、とか呟きながらガラケー操作してよー君のメルアド登録。 皓:「あ、僕も教えてほしい」流れとノリでそう追従し た! 耀:えー いやだって顔で皓を横目にするが(何) GM:教えてくれたっていいじゃない……? 耀:「知 りたかったら劉斗さんに聞けば」満月のアドレスは登録して、ありがとうと頷く。 皓:「いいのそれ?」 耀:「教 えてくれればね」 皓:「じゃ、知ってる人に訊くよ」満月さんあとで教えて ね。と声をかけながら。 満月:良 い? とよー君にはとりあえず目線送っておく(何) 耀:良 いかと問われたら任せるとしか(何) 満月:お ういえ(何) 皓:「じゃ、気をつけて帰って。耀。また会おう」 耀:「…… せめてトラブル以外でね」また、という言葉にはそう応える。 満月:「今 度は純粋に遊びにきてよね」待ってるからさ、と言って見送る姿勢。 耀:「あ あ。機会があったら、また来るよ」穏やかに言って。じゃあ、と軽く手を挙げてから病室を後にする。
皓:「……ああ、うん。そうだね」その言葉には、どこか 曖昧な口調で返してきた。 満月:「しっ かし訳の分からない話だったよなぁ、今回。なんでよりにもよって、こー君やよー君の複製体だかを生み出したりしたんだろうなぁ、そのどっかの病院の人は」 満月:「もっ と何か、凄い人だかのを作るとかならまだしも──……あ、いや。別にこー君やよー君が凄い人じゃないって訳でもないけどさ」けど何処にでもいる一介の高校 生なのになぁ、と此方も分からない的な顔で腕組んで。 皓:「うーん……何でなんだろうね」分からない。と、俯 き加減で呟くように零して首を振った。「何か、その人なりの理由があったんだろうね」 満月:「そ の人なりの理由、ねぇ……けど相手さんの一方的な理由で自分のそっくりさんなんていきなり突き出されたら、まぁ私もパニックになるだろうなぁ」 皓:「──まぁ、そうだね」 GM:どこか、その先を続けられるのが困る様に、曖昧な 仕草と表情でただ同意を返して来た。 満月:「そ う考えればまぁ、君の一人行動もある意味は仕方ないか」私もそんな状況に万一なったらやりそうだし、とは苦笑して。 満月:「── ま、何にせよ終わった話か。君が無事で良かったって事で、この話は終わりだな」 皓:「そう思ってくれるなら助かるよ」苦笑に、それより も複雑な感情を含んだ表情でそう返して来た。 満月:「正 直、人の事は言えないとはある程度自覚してるからね、これでも。その上で自分の事は棚上げで言ってる訳だけど」冗談っぽく付け加えて。うし、と立ち上が る。 皓:「うん。君にも迷惑かけたと思う。ありがとう」 GM:立ち上がる仕草に、それだけは真面目な顔で言っ て、頭を下げて来た。 満月:「互 い様、だよ。何度もこー君には助けられてるしさ。……少しでも恩返せたのなら良いんだけど」出来る事なら恩を貸しにするくらいまでは売っておきたいよね、 と。余り彼が気にしないようにと気楽な口調。 皓:「充分返してもらったよ。本当にさ」 満月:「だっ たら良いのだけども。──ああ、そうだ。明日には退院なんでしょ? 元気になった記念としてゲーセン行こう、ゲーセン」病み上がりならエアーホッケー勝て ると思うんだよ、と帰り支度しながら。 皓:「ん、わかった。いいよ。そう簡単にやられないから さ」思惑には。そう返して来た。 満月:「よっ し、決まり。私だって今度こそは負けないからなー!」本気の君に勝ってこそ勝利の味が云々。その割には卑怯な思惑だが気にしない。 満月:「そ れじゃ──まぁ、学校で会う方が早いか。ちゃんと来いよー?」そー君を不安にさせてもいけないしね、と。 皓:「分かった。また明日ね」 GM:そう言って手を振る。その仕草も口調も、今はも う、普段と変わらないそれだった。 満月:そ の様子を見て、安心する。──本当に終わったんだな、と心からの安堵。 満月:そ れじゃ! とこっちもひらりと手を振り、ゆっくりと扉を閉める。小さく息を吐いて、静かに廊下を歩き始め。 満月:「…… いなくならなくて、本当に良かったよ」 満月:友 人がいなくなる恐怖なんて、もう沢山だ。と小さく呟いて。そのままゆっくりと去って行った。 |
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Endingphase4「***」 ScenePlayerNone Scene:─ 登場:不可
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『Nachfolgetvonarcanum〜
DieneueWelt"Sonne"Seite』
GM:たつき PC1 “祝福の双児”穂刈耀(比良坂) PC2 “烈火の仮面”鳥越劉斗(こびと) PC3 “天からの歌声”晃野満月(風翼) PC4 “踊る剣姫”神楽堂姫乃(カササギ) (敬称略) 2014.03.14〜2014.04.02 ログ編責 たつき |
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Double+Crossthe3rdEdition Nachfolgetvonarcanum〜DieneueWelt"Sonne"Seite END
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